ヒューマンリソシア株式会社
GIT事業部 課長
加藤さん
1997年生まれ、埼玉県出身。大学時代、交換留学で10カ月ほどアイルランドに滞在。2020年、子ども向け英会話教室を運営する会社に新卒入社。お子様のいるご家庭への訪問営業や講師を経験する。仕事を通じて「英語を活かしながら、日本で働く海外の方の力になりたい」との想いを強くし、2023年6月、ヒューマンリソシア株式会社に中途入社し、GIT(Global IT Talent)事業部に配属される。企業へのGITエンジニアの提案を行う営業を担当し、2025年10月より課長に就任。現在は提案活動とともに、メンバーの育成にも力を注いでいる。

現在の仕事内容
海外IT人材と企業をつなぐ
私が所属するGIT事業部では、日本で働きたい海外のITエンジニアをヒューマンリソシアの正社員として採用し、その技術を必要とする日本企業のプロジェクトへ派遣しています。60を超える国・地域から1,700名以上のエンジニアを採用しており、Web・システム開発やデータ分析、AIなどのIT分野に加え、BIM/CIMなど建設DX分野でも人材が活躍しています。

私が担当するのは、入社したエンジニアと企業を結びつける仕事です。企業が抱えている課題や、必要としている技術・経験を聞き取り、その内容を社内のマッチング担当者と共有し、条件に合うエンジニアを企業へ提案します。
営業担当として大きなやりがいを感じるのは、成約につながったときです。エンジニアの配属先が決まり、その人が企業のプロジェクトに貢献する。企業、エンジニア、ヒューマンリソシアの三者にとってよい結果となることが、営業担当としての喜びです。
2025年10月に課長となり、現在は私を含め4人のチームを率いています。今のチームは、新卒社員や別の部署から異動してきたメンバーばかりです。私自身も課長としての経験はまだ浅く、新たなメンバーとともに試行錯誤しながら企業への提案活動に取り組んでいます。
「労働人口減少」という課題との接点
互いに歩み寄り、多様な職場をつくる

ヒューマンリソシアの独自試算では、日本のIT人材は、2040年に最大73.3万人不足すると予測されています(※)。今後、海外人材の活用は、これまで以上に重要になると思います。
GITには、情報系の大学や大学院でAIやデータ分析、Web開発などを学んだ人や、実務経験を積んだエンジニアが入社しています。また、来日前にはオンラインで日本語教育を受け、エンジニアとして日本で仕事をする上で必要な日本語をある程度理解できる力を身につけます。
それでも、企業側としては海外の方と働いた経験がなく、コミュニケーションや日本の企業文化や職場環境への適応に不安を感じるケースもあります。しかし、実際に一緒に働いてみると、円滑にコミュニケーションを図れたり、熱心な仕事ぶりを評価いただくなど、「これからも長く活躍してほしい」と、高くご評価いただくこともあります。
私自身、いまの仕事を担当することで、海外人材の活用において真に大切なのは「海外の方に日本の言語や文化へ適応してもらうこと」だけではなく、「企業側も歩み寄り、互いの文化や強みを尊重し合える関係を築くこと」だと実感するようになりました。
だからこそ私たちは、企業に対しても口頭だけでなく文字(チャットやメモ)で指示を伝える配慮や、宗教・文化の違いに対する理解を深めていただく提案を行っています。さらに企業側でも、日本語だけでなく英語でのコミュニケーションを試みるなど、双方向で歩み寄る姿勢が生まれ始めています。そうした双方の意識変化こそが、多様な人材が真に活躍できる職場環境につながると信じています。
※ヒューマンリソシア株式会社「2040年のIT人材予測レポート(2024年版)」より。経済成長や情報化投資額に基づく高成長シナリオでの推計。
未来につながると実感した瞬間
一人ひとりの強みや可能性に目を向ける
海外IT人材も企業にとっての選択肢の一つになるよう、その人が持つ技術や強みをしっかり伝えることを意識しています。
以前、日本人だけで構成されていた部署に、トルコ出身のエンジニアを提案したことがあります。その部署では仕事上、高い日本語力が求められていました。一方、彼女は必要な技術スキルを備え、わからないことを一つひとつ丁寧に確認する姿勢や積極性、周囲から親しまれる人柄も持っていました。そうした彼女の強みを企業に伝え、配属につなげました。働き始めた後も仕事ぶりを評価いただき、契約は継続しています。それまで海外の方が働いていなかった部署だったので、配属につながったときはとてもうれしかったです。

また、インド出身の新卒エンジニアの配属も印象に残っています。明るい人柄で、「なんでも頑張ります」と積極的に仕事に取り組もうとする方でした。企業からも、これから新しいことを吸収していく力に期待を寄せていただきました。この経験から、企業も技術や経験だけでなく、その人自身を見ているのだと気づかされました。
エンジニア一人ひとりと向き合い、技術や経験だけではわからない、その人ならではの強みや人柄まで企業に伝えていく。それが、企業とエンジニアをつなぐ営業としての私の役割だと思っています。
今後取り組みたいこと
市場の変化に応えるチームをつくる

課長になり、1年弱が経ちました。今のチームは、GIT事業に初めて携わるメンバーばかりです。メンバーそれぞれが企業の課題を聞き取り、人材を提案し、成約につなげられるよう育てていかなくてはいけません。一人ひとりの状況に応じてアドバイスができるよう、私自身も経験を重ね、みんなが力を発揮できるチームにしていきたいです。
そして、急速に変化するIT市場のニーズに対応することも重要な課題です。AIによって開発現場が変わり、企業からは設計力や顧客対応力、マネジメント力を備えた人材が求められるようになっています。市場の変化を捉え、これまでとは異なる提案にも挑戦し、より多くのGITエンジニアが、その技術と個性を生かして活躍できる社会をめざしていきたいです。

※2026年8月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。