
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
当社グループの第23期(2024年4月1日〜2025年3月31日)の事業概況ならびに今後の取り組みについて、ご報告申しあげます。
第23期を振り返って
当社グループは、「事業の高付加価値化と利益率の向上」を成長戦略のテーマとし、教育を中心としたビジネスモデルの強化や高付加価値ビジネスの創造、DX推進による業務効率化、事業戦略に即したM&A推進に注力するとともに、綱領「為世為人」、バリュープロミス「SELFing」から成る経営理念に基づき、社会と人々に貢献すべく「人を育てる」事業、「人を社会に送り出す」事業を中心としたビジネスモデルの強化・発展に取り組みました。
人材関連事業は、人材派遣における堅調な人材需要を背景に、就業スタッフ数が増加しました。教育事業は、独自の学習プラットフォームである「ヒューマンアカデミーassist」のサービス品質向上に注力しました。介護事業は、施設稼働率が改善しました。
以上の結果、当期における売上高は、前期比4.6%増の100,328百万円となりました。利益面では、営業利益は前期比8.1%増の3,404百万円、経常利益は前期比8.6%増の3,576百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比20.8%増の2,607百万円となりました。
今後の取り組みについて
当社グループは、企業の生産性向上ニーズが高まるなど事業環境が回復基調にある中で、日本の労働人口減という大きな課題に対して、海外人材の活用、生産性の向上、国内労働力の確保、専門教育・リスキリングの4つの視点から解決を図ります。これにより、社会とともに持続的な成長を目指してまいります。
人材関連事業においては、国内人材のみならず海外人材の確保も課題となっており、人材派遣では長期安定就業が可能な専門性の高い人材の輩出に注力するとともに、海外ITエンジニアに向けて、日本語能力習得のための研修を推進してまいります。
教育事業においては、社会人のリスキリングニーズの高まりが継続していることから、専門実践教育訓練給付金対象講座やオンライン講座の拡充、AIを活用した学習質問回答機能を実装するなどの学習サポートを通じて、リスキリング支援に取り組んでまいります。
介護事業においては、デイサービスや小規模多機能型居宅介護の稼働率を向上するとともに、人材不足が依然として深刻な状況となる中、継続的にスタッフの処遇改善や業務効率化を図り、人材の確保と定着率の向上に努めてまいります。また、海外人材の獲得にも注力してまいります。
スポーツ事業では、プロバスケットボールクラブ「大阪エヴェッサ」において、2026年に開幕するB. LEAGUE PREMIERへの参入に向けて、ファン・ブースターとの関係を強化するとともにスポンサーへの営業を強化してまいります。ネイルサロン運営事業では、新規顧客獲得のためのメニュー展開などを通じて収益力強化を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、何卒格別のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。
2025年6月
代表取締役社長
佐藤 朋也