
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
当社グループの第20期(2021年4月1日〜2022年3月31日)の事業概況ならびに今後の取り組みについて、ご報告申しあげます。
第20期を振り返って
当社グループは、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めるとともに、綱領「為世為人」、バリュープロミス「SELFing」から成る経営理念に基づき、社会と人々に貢献すべく「人を育てる」事業、「人を社会に送り出す」事業を中心としたビジネスモデルの強化・発展に取り組みました。
人材関連事業は、「リモートワーク派遣」などのサービス提供や海外ITエンジニアの入国再開に備えた営業基盤の強化に努めました。
教育事業は、新型コロナウイルス感染拡大の防止策を徹底した上で、授業のオンライン化などを通じ、サービス提供を継続しました。介護事業は、新型コロナウイルス感染拡大の防止策を徹底しながら、安心して利用できるサービスの提供に努めました。
以上の結果、当社グループの連結業績は、売上高は前期比0.6% 増の86,292百万円、営業利益は各事業における入国制限の影響などから前期比8.4% 減の2,474百万円、経常利益は前期比16.7% 減の2,711百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比14.4% 増の1,646百万円となりました。
今後の取り組みについて
当社グループは、新型コロナウイルス感染症の影響などにより事業環境が変化する中において、バリュープロミス「SELFing」の担う役割は大きくなるものと認識しています。中長期的なビジネスモデルの再構築を通じた収益構造の変革に取り組み、社会とともに持続的な成長を図ってまいります。
人材関連事業においては、DXや育成型派遣事業の推進に取り組んでまいります。また、海外IT 人材の獲得や、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した教育型DX 化支援モデルの提案強化に努めてまいります。
教育事業においては、オンラインを活用した顧客接点の拡大と深化や、グローバルコンテンツの開発に努めてまいります。日本語教育事業では、デジタル授業や学習コンテンツ開発などの取り組みの拡充を図ってまいります。保育事業では、引き続き認可保育所を中心に新規開設を進めるとともに、企業内保育の受託拡大に取り組んでまいります。
介護事業においては、施設の新規開設を進めるとともに、人材確保のため、デジタル活用による教育制度の拡充や業務の効率化、海外人材の中期的な育成活用などの取り組みを推進してまいります。
スポーツ事業では、プロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」において、SNS 活用など、オンラインでのブースターとの関係構築を推進してまいります。ネイルサロン運営事業では、既存店舗の収益力強化を図るとともに、自社ブランド商品の開発強化と拡販に努めてまいります。IT 事業では、DX 推進ニーズにより受注した案件の管理体制の強化及びさらなる受注拡大を図ってまいります。
株主の皆様におかれましては、何卒格別のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。
2022年6月
代表取締役社長
佐藤 朋也