リスキリングが、学びたい想いを社会へつなぐ
Human Build Future.​

リスキリングが、学びたい想いを社会へつなぐ

ヒューマンアカデミー株式会社 社会人教育事業部
リスキリング事務局

城市さん

1986年生まれ、島根県出身。高校卒業後、福岡県内の大学に進学。「人の人生の岐路に立つ仕事がしたい」と、2009年4月、ヒューマンアカデミー株式会社へ新卒入社。岡山校、広島校で営業を担当した後、熊本校、高松校、那覇校、福岡校、京都四条烏丸校で校舎責任者を歴任。2024年、学務室への異動に伴い、福岡校と同じフロアで勤務。現在は、経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の事務局で申請作業に従事する。上司から教わった「笑う門には福来る」という言葉を今も大切にしている。

現在の仕事内容

安心して学べる環境を整える

2023年、経済産業省が主導する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」がスタートしました。雇用されている方を対象に、学び直しと転職を一貫して支援し、受講修了など一定の条件を満たすと補助金が支給される制度です。当社も事業開始当初から参画しており、私は現在、この事業の事務局で申請作業を主な業務としております。 

私たちの役割は、受講生が補助金を確実に受け取れるよう、申請完了まで滞りなく進めることに尽きます。業務は申請書類の管理に加え、全国の校舎と連携しながら、申請手続きを円滑に進める仕組みづくりやシステム化、問い合わせ対応、経済産業省など関係機関との調整も担っています。 

また、受講生から事務局へ直接お問い合わせをいただくこともあります。多くは申請手続きの方法や、申請内容に不備がないかといったご相談です。先日、申請手続き無事に終えた受講生から、「これで安心して資格取得に向けて集中して頑張ることができます」とメッセージをいただきました。申請への不安モチベーションに影響することを改めて実感しました校舎勤務時代のように、直接受講生と接する機会はほとんどありません。それでも、安心して学び続けられる環境を整えること一人ひとり挑戦を支える大切な仕事なのだと感じています。 

「労働人口減少」という課題との接点

リスキリングが、新たな働き方につながる

リスキリングは、労働人口の減少という社会課題を考える上でも、重要な取り組みだと思います。人材不足が顕在化するデジタル分野などで活躍できる人材を増やしていくことも、この支援事業が担う役割の一つです。 

最近は、生成AIに関する講座への関心が高まっており、どのようなAIが登場しても活用できるよう、基本的な考え方や使い方を学びたいという受講生が増えています。 

新しい技術を1つ身に付けるだけでも働き方の選択肢は広がります。さらに異なるスキルを複数掛け合わせることで、より多様な働き方が可能になります。リスキリングに取り組む方が増えるほど、多様な働き方が広がり、生産性の向上にもつながっていくのではないでしょうか。 

支援事業が始まる前から感じていたことですが、リスキリングを希望される方は、「人生を変えたい」「より良い働き方をしたい」という強い意欲を持っています。その一方で、金銭的な負担や家族のこと、転職先への不安など、迷いを抱える方も少なくありません。そうした方々にとって、この支援制度は大きな後押しになっています。補助金によって経済的な負担が軽減されることで、新たな挑戦に踏み出す方を数多く見てきました。学びたいという思いを行動につなげるきっかけとして、この制度が生かされているのだと実感しています。 

未来につながると実感した瞬間

学びの連鎖が未来を変える

入社以来、多くの受講生の挑戦に立ち会ってきました。一人ひとりにそれぞれのストーリーがありますが、中でも印象に残っている方々がいます。 

10年ほど前、CAD講座を受講された女性です。職場環境に悩み、転職をめざして来校されましたが、とても声が小さく、受講前の面談でも聞き取れないほどでした。それでもコツコツと学び、就職活動では一緒に面接練習も重ねました。結果、希望していた企業への転職が決まり、それからは仕事帰りに校舎へ立ち寄り、「次はこんなことを学びたい」と笑顔で話してくださるようになりました。以前とは表情も雰囲気も大きく変わり、自分で選んだ道を前向きに歩まれている姿が、とても印象に残っています。 

また、NLP講座を受講された看護師の方も忘れられません。職場をより良くしたいという想いで学び始め、資格取得後はローカルラジオ番組でメンタルに関する情報発信を始められました。学んだことを仕事に活かすだけでなく、その発信を通して新たに学び始める方もいらっしゃいます。 

一人の学びが、その方自身の人生を変えるだけでなく、次の学びへとつながる。そして、その学びが、さらに誰かの学びへとつながっていくこともあります。そうした連鎖を目にしたとき、この仕事は未来につながる仕事なのだと感じます。 

今後取り組みたいこと

受講生を理解するために学び続けたい

「成長したい、スキルを身につけたい」という想いで、懸命に取り組む受講生に囲まれて働く環境そのものが、私にとって大きな学びとなってきました。元気がないときには、「落ち込んでもしょうがないよ。次に行こう」と励ましていただいたこともありました。支える立場でありながら、私自身も多くの力をもらい、気づきをいただいてきました 

だからこそ、私自身も学び続けていきたいと思っています。AI活用をはじめ、顧客理解やコミュニケーションに関する幅広い知識を身につけながら、「受講生は何を考え、何に不安を感じているのか」をより深く理解したいと考えています。その方にとって最適なタイミングで、最適な支援ができるよう、知識と経験を積み重ねていきたい。「大丈夫ですよ」と背中を押せるような存在でありたいです。 

※2026年6月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。