ヒューマンアカデミー株式会社
国際教育事業部HAJL営業部ヒューマンアカデミー日本語学校東京校
新田さん
2000年生まれ、埼玉県出身。旅行会社に勤めている父に連れられ、幼少期からハワイ、グアム、サイパン、バリ島など家族旅行をする。大学では、多文化共生に関して学び、交換留学制度を使い、オーストラリアに留学。異国でマイノリティな存在になるという経験から、言語習得の大切さを知り、来日外国人のサポートがしたいと、2024年4月、ヒューマンアカデミー株式会社に新卒入社。日本語学校の在日外国人向けFLEXコースおよび短期コースの入学事務局として、問い合わせ対応・入学手続きを担当。2025年上期優秀社員賞を受賞。

現在の仕事内容
最適な学びを提案する
ヒューマンアカデミー日本語学校で、学生募集のカウンセリング営業として働いています。担当しているのは、中国語圏以外のお客様。英語での対応が中心となるため、仕事の8割は英語で行っています。
私が応対するお客様は、大きく二つに分かれます。一つは、日本語や日本文化を学びに来る短期留学の方々です。Webサイトから問い合わせを頂いた方に、オンラインで面談を行いながら、目的に合わせた学び方、滞在の仕方をご提案します。もう一つは、配偶者ビザや家族滞在、就労ビザなどで暮らしている在日外国人の方々です。日本で暮らす家族を頼って来日された場合だと、日本語が全く話せないという方も少なくありません。日本語を学ぶことで、暮らしやすさや日本での進学や就職にもつながるため、そうした方々のサポートも欠かせません。

大学時代、留学先で英語がうまく話せなかった私にとって、語学学校の先生やスタッフの方々の笑顔やかけてくれる言葉が大きな助けとなりました。その経験から、私も、日本語が話せないお客様の支えとなる存在でありたいと考えています。多くの方が、日本が好きで来日してくれています。日本語学校は、日本の「入り口」。だからこそ、単に「売る人・買う人」という関係ではなく、お客様一人ひとりに寄り添い、その方にとって最も意味のある選択肢を提案することを大切にしています。
「労働人口減少」という課題との接点
日本語教育が、働く力を引き出す
日々の仕事のなかで、「労働人口減少」という課題に関わっていると感じる場面は多くあります。在日外国人の方にとって、日本語が話せるかどうかは、暮らしやすさやキャリア形成に大きく影響します。日本語ができないことで就職できなかったり、職場で力を発揮できなかったりと、就業上の課題が生じます。また、仕事を通じた人との関わりが持てないことで、社会で孤立してしまうこともあります。
一方、日本語を学ぶことで、進学や就職、キャリアアップを後押しし、「日本で生きている自分」への自信が生まれ、自分らしさを発揮できるようになります。こうした変化を多くみてきました。
日本人女性と結婚し、コンゴから来日された学生さんがいました。来日当初は、日本語が話せず、翻訳アプリでやり取りをしていましたが、初級のクラスから勉強を始め、約8か月でアルバイトに就けるまでになりました。「これからアルバイトに行ってきます」と日本語で話してくれたときの笑顔が強く印象に残っています。
こうした方のように、日本語の習得をきっかけに、働く場所を見つけ、それが社会での役割となり、居場所となっていく。この変化が「帰国する」のではなく「日本に残る」という選択になっていくのだと思いました。一つひとつは小さな変化ですが、その積み重ねが、日本に定着して働き続ける人を支えると同時に、新たな労働力の拡大にもつながっていくのだと感じています。
未来につながると実感した瞬間
学びが、未来の選択を変える

「日本語をきっかけに、その人の未来が動き出す瞬間」に立ち会えることは、この仕事のやりがいを感じる瞬間でもあります。
入社した年の夏、フィリピンから10代の姉妹が短期留学で来日しました。私を見ると「元気ですか?」と声をかけてくれ、帰国の際には、手紙とプレゼントとともに感謝の気持ちを伝えてくれました。その翌年、妹さんと両親が来日し、再び校舎に遊びに来てくれました。話を聞くと、姉は、長期留学をめざし、フィリピンで日本語の勉強と資金集めのために働いているとのことでした。短期留学の経験が、日本で学ぶという選択になったのだと嬉しく感じました。
また、日本で飲食店を営む家族を頼り、来日したネパール人女性のケースも印象に残っています。ご家族は、彼女に日本の専門学校に進学し、就職してほしいと願っていました。その思いを受け、彼女の未来に関わる責任を強く感じました。最初は「わからないです」と繰り返していた彼女でしたが、日本語を必死に学び、私たちも進学に向け必要な書類の確認などを行いながら、チームでサポートしました。そして1年後、専門学校合格の知らせを受けたときは、チーム全員で拍手をして喜びを分かち合いました。
一つの出会い、そしてヒューマンアカデミー日本語学校での学びが、日本で暮らし、働くという未来をつくっている。そのことを実感しています。

今後取り組みたいこと
学びのその先をつくりたい
今の仕事は、短期留学や在日外国人の方々に、日本語を学ぶという「入口」をつくること。しかし実際には、日本での就職や進学という「出口」となる目標を持っている方が多くいます。ヒューマングループは、教育、人材、介護など、さまざまな事業を展開しています。それらの連携を通じて、日本語学習の先にあるキャリア形成まで支えることができるようになるのではないかと考えています。また、時間やお金の制約で日本語学習を諦めている方に対し、AI教材など新しい形での学びを届けていきたいという思いもあります。「日本で学びたい」「日本で働きたい」という人たちの思いを実現できるように。「入口」だけでなく、その先までを支えられる存在になっていきたいです。

※2026年3月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。

