ヒューマンビジネスイノベーション

仕事 2014/10/16

【インタビュー】学び働く人 ネイリスト 米山奈津紀さん


プロフィール:
高校卒業後、ヒューマンアカデミーのネイル講座を1年半受講。ネイルの基本知識や技術を学ぶ。2013年6月、ヒューマングループ内でネイルサロン「ダッシングディバ」を運営するダッシングディバインターナショナル株式会社に入社。汐留店(東京都港区)を経て、2014年8月から取手店(茨城県取手市)の店長に就任。お客様へ施術をするネイリストであると同時に、スタッフ3人のマネジメントをしながら店舗を支える若手経営者でもある。

毎朝、メイクをしながらテレビの情報番組チェック。2時間の通勤タイムにスマートフォンで最新ニュースを閲覧。仕事から帰宅した後は韓流ドラマを視聴。いずれも一見ごく普通の風景だが、ネイリストであり店舗の経営者でもある米山奈津紀さんにとっては大事な時間だ。来店されるお客様の年代は10代後半から80代、職業は主婦、会社員、学生と、属性は幅広い。来店中に心地よく過ごしていただくために、最新情報を広くインプットして臨む米山さん。その背景には「ネイルで人を元気にしたい」という米山さんの仕事論がある。
細かい作業で味わえる「達成感」が大好き
20141016_ddi_01.jpg  「時間がかかることは苦にならない。達成感が好きなんです」と話す米山さんは、小さい頃から細かい作業で周りの人を喜ばせることが上手だった。母親のネックレスが絡まるとほぐしてあげた。100円ショップでチップやシールを購入してはオリジナルのネイルデザインを作って友人にプレゼントした。

米山さんの「達成感好き」は高校生になっても変わらず、人をキレイにすることで元気を与えられるネイリストになることを決意。自己流で施したネイルデザインでも友人に喜んでもらえたが、「仕事にする以上は公に認められた技術を身につけたい」とネイリストを養成するスクールに通うことにした。選んだのが、「受講生が一番楽しそうに学んでいた」というヒューマンアカデミーのネイリスト講座だった。

常に全身で現場で学ぶ
20141016_ddi_02.jpg  米山さんが通学したネイリスト講座「プロフェッショナルコース」はその名の通り、ネイルを職業とするプロを養成する講座だ。1年半の通学で大変だったことを尋ねると、「大変だったという記憶はまったくないです。すべてが楽しかった」と笑顔で話す。先生がマンツーマンで教えてくれる日もあり、自分の弱点と対策に関するアドバイスをもらえたという。「爪の病気やケアの方法については、マニュアルを読めばもちろんわかります。でも、どういうことをしている人が悪い爪になってしまうのか、どういうときに爪の病気にかかりやすいのかといった具体的な事例は、現場でも活躍する人からでないと聞けません」と第一線で活躍する講師から学べたことの意義を話してくれた。

 常に現場に近いところに身をおき、全身で吸収してきた米山さん。ネイリストとしてお客様から高く評価されわずか1年で店長にまで昇進したことがうなずける。

心躍ったネイルサロン、迷わず就職
20141016_ddi_03.jpg

 ネイル講座修了後にネイリスト技能検定試験1級を取得し、当初の目標通り「公に認められた技術」を身につけた米山さんは、講師からヒューマングループでネイルサロン「ダッシングディバ」を運営するダッシングディバインターナショナル株式会社への就職を薦められて驚いた。実は過去に“一目ぼれ”したネイルサロンだったからだ。

 ネイルスクールとアルバイトを両立していた米山さんは、ある日偶然、ピンクの外装のネイルサロンを目にした。「かわいい!将来こんなところで働きたい―――」。心が躍った。そのネイルサロンが「ダッシングディバ」だった。そんな経緯もあり、迷わずに面接を受けることにした。


20141016_ddi_04.jpg

 見事に採用された米山さんの最初の勤務地は、ダッシングディバの看板店の一つである汐留店(東京都)だった。憧れのネイリストとしての社会人生活は、楽しいだけではなかった。最初の1か月はお客様への施術をさせてもらえず、「営業時間はお辞儀の仕方や伝票処理、閉店後は施術の練習」といった下積みの毎日が続いた。「早く施術したいと思っていました」と下積み時代の苦労を振り返る米山さん。

 しかし、インタビュー中、下積みの苦労は確実に米山さんの力になっていると実感できる出来事があった。話の途中で突然、「ちょっと失礼します」と早足で出口に向かう米山さん。こっそり後を追うと、お帰りになるお客様が見えなくなるまで、深々と頭を下げてお見送りする米山さんとスタッフの姿があった。綺麗になった手を見つめるお客様は、弾んでいるかのようにも見えた。


経営のできるネイリストへ
20141016_ddi_05.jpg
 米山さんが勤務する取手店は、時間帯によってお客様の属性が大きく異なる。興味や関心もさまざま。そのため米山さんは、日頃から、経済、芸能、事件・事故など幅広い情報を収集することを心がけている。お客様が大好きなドラマをチェックするつもりが、はまってしまったことも。爪をきれいにするだけでなく、お客様に共感するコミュニケーションをとることで、心も気持ちよくなっていただく。

 そのための努力を米山さんは欠かさない。

20141016_ddi_06.jpg

 インタビューの最後、難しい質問だと思いつつ、お客様にとってのネイルサロンの意味を聞いてみた。

「モチベーションアップです。施術したお客様がきれいになった爪を見て“今日も一日がんばろう”と思ってもらえたらうれしい」。迷いのない答えだった。

 数年前にダッシングディバのピンクの外装に気持ちを高ぶらせた米山さん。今ではその経営を担う貴重なスタッフの一人となり、世の中のたくさんの人に元気を与える存在になった。「ネイリストとしてだけでなく、経営も含めたいろいろな勉強と体験をしたい」と夢を話す23歳の米山さんに、ネイル業界の明るい将来を期待できそうだ。

 

※ネイリスト技能検定試験:ネイリストとしての正しい技術と知識の向上を目的とした試験で、ネイル技術に関する資格として最も歴史と実績があるといわれる。


20141016_ddi_11.png

ネイル市場で実現させるヒューマンのビジネスモデル

高まる「ネイル」への期待

 ネイル産業は年々、市場規模を拡大しています。NPO法人日本ネイリスト協会が発行する『ネイル白書2012-2013』によると、ネイル産業全体の売上は、2012年には2100億円を超えたものとみられ、過去7年で193%以上増加しています。
この間はリーマンショックなどによる景気低迷の時期であり、マイナス成長となる産業が多いことを鑑みると、その成長は注目に値します。
20141016_ddi_07.gif


 ネイル産業は、「ネイルサービス市場」「消費者向けネイル製品市場」「ネイル教育市場」と大きく3つに分けられますが、中でも顕著なのは「ネイルサービス市場」の成長です。その構成比をみると、2005年の38.4%から2012年には73.2%に拡大しています
ネイルサービス市場の拡大は、ネイルを施術する施設数の増加を見てもわかります。ネイルサロンをはじめとした施設数は、2006年から2012年の間に2倍以上に増加しています
20141016_ddi_08.gif


ネイル市場における“マッチング”への挑戦

 こうした拡大を見せる中、ヒューマングループで教育事業を運営するヒューマンアカデミー株式会社は、「ネイルを自分でできるようになりたい」という世の中の人のニーズに応えて1997年にネイル講座を開講。この講座は同時に、質の高いネイルサービスを世の中に提供できる人材を育成し、ネイル産業を活性化させることにつながることも目的としていました。ネイル講座の受講生数は順調に増え、2006年度~2013年度に輩出した修了生数は18,363人。2011年時点で日本のネイルサロンで働く人口は約6万人との推計もあり、このうちヒューマンアカデミーの出身者が占める割合は少なくないものとみられます。

 一方でヒューマングループは、「ネイル市場に対する社会のニーズ」と「ネイル技術を身につけた人」をマッチングさせるため、アメリカのニューヨークでセレブ層に人気の高級ネイルサロン「ダッシングディバ」を運営するダッシングディバインターナショナル株式会社を設立。質が高く、洗練されたネイルをご提供できる「ダッシングディバ」を2006年、開店させました。

 ダッシングディバの店舗数は、都市部を中心に拡大。そのスピードは、市場のネイルサービス施設数の増加を上回るペースです。
20141016_ddi_09.gif


20141016_ddi_09.jpg

 また今後は、勢力を物販市場にも拡大させていきます。オリジナルネイル商品「ジェルネイル~LaLa GEWEL」は、トレンドだけでなく、爪の健康も考えた質の良い商品としてご好評いただいています。

 物販を拡大することで、お客様が気軽にご自宅でネイルを施し、ネイル市場の拡大をけん引していく所存です。

 

 たくさんの方に利用していただくと同時に、社会貢献活動も行っていきます。過去には、高齢者介護施設への訪問では、お年寄りにネイルや手のマッサージを施しました。

 幅広い世代の方に「ネイル」を通して、明るい気持ちになっていただけるよう貢献していきます。
 

20141016_ddi_10.jpg

 ネイルを通して、「“なりたい自分”を発見してスキルを身につけた人」と「社会のニーズ」をマッチングさせるプロセスを設計しているヒューマングループ。

 これからも世界に広がるヒューマングループのビジネスモデルにご期待ください。
 
 
※NPO法人日本ネイリスト協会『ネイル白書2012-2013』による。また同白書の中で取り上げられている「ネイル産業」に関するデータは株式会社富士経済の調査による。

ヒューマンビジネスイノベーション一覧へ戻る