ヒューマンビジネスイノベーション

仕事 2014/07/30

【インタビュー】学び働く人 ウェディングプランナー樋口亮さん


プロフィール:
大学卒業後に金融系企業に就職したものの、「もっと人の幸せに携わる仕事がしたい」と退職を決意。
33歳でヒューマンアカデミー株式会社が運営する「ウエディングプランナー・ブライダル講座」に入学する。10か月後に東京・渋谷の人気ウェディングレストラン『アンジェパティオ』を経営するドーモ株式会社に入社。念願のウェディングプランナーとなる。

  東京・渋谷の閑静な住宅街。ここに、週末ごとに幸せな笑い声とチャペルの鐘の音を響かせてくれるレストランがある。アットホームなウェディングで人気の『アンジェパティオ』。エントランスの赤とそっとのぞかせるチャペルが、見ているだけで華やかで幸せな気持ちにさせてくれる。そんなウェディングレストランで働くスタッフの中で、常に落ち着いた姿が印象的なのがウェディングプランナーの樋口亮さん。「結婚式をあげられたお客様から言っていただく『ありがとう』は、なにものにも代えがたい喜び」と何度も語る樋口さんが今の仕事に転身したのは、30歳を過ぎてからだった。

自分を信じて34歳で転身
  樋口さんは大学卒業後、ウェディングとはまったく異なる業界に就職した。キャリアを積みながらも、「より人に喜んでもらえる仕事をしたい」「もっと人の幸せに携わる仕事がしたい」という思いから、次第にウェディングプランナーの仕事を意識するようになったという。そして異業種からいきなり転職するよりも、基本をきちんと学んでから就職するほうがよいと考え、33歳のときに前職を退職。ヒューマンアカデミー株式会社が運営する「ウエディングプランナー・ブライダル講座」に入学した。すでに結婚していたという樋口さんにとって大きな決断だったのではと尋ねると、意外な答えが返ってきた。
  「長い人生。自分を信じていれば」。
  その口調には、控えめだが夢に向かう強い意志を感じた。
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厳しいけどやりがいがある
20140731_ha_02.jpg     講座終了後に就職したのが、ヒューマンアカデミーの先輩も働く『アンジェパティオ』だった。面接する中で「この人と働きたい」と思える人がいたことも決め手の1つに。あこがれの仕事は厳しいものの、「新郎新婦も、招待されたお客様も、みんなが喜んでくれたときはうれしい」とやりがいの瞬間を話す。その瞬間を生み出すために、樋口さんはお客様とコミュニケーションを深め、十人十色のニーズや性格を見極めて希望する結婚式を作り上げていく。さらに、「結婚式は決して一人ではできない。スタッフみんなで協力して作り上げる」ため、日頃から仲間の信頼を得られる存在になっておくことが大事だと話す。やりがいの瞬間のために、樋口さんはあらゆる努力を欠かさない。

壁にぶつかったら基本に立ち戻る
  たった1度のウェディングの意味やお客様の思いを十分に理解している樋口さんだからこそ、こうも話してくれた。「正直、講座で学んだことだけでは不十分ですし、違うことすらあります」。やり直しのきかない結婚式では、あらゆる状況を想定してプランニングを行うものの十分でないこともある。臨機応変に対応する力が求められるのだ。それでも壁にぶつかったときは、今でもテキストを読み返すという。基本を大事にしてきた樋口さん。「お客様とのコミュニケーションはマニュアル一辺倒ではダメなんです」という言葉から、ひとつひとつ思いを込めて丁寧に仕事をしてきた努力が伝わってくる。 20140731_ha_03.jpg
 

ウェディング業界を創り出す
20140731_ha_04.jpg   取材当日は、ヒューマンアカデミーの「ウエディングプランナー・ブライダル講座」の受講生に向けて、職場公開イベントが行われている日だった。あこがれのウェディング会場で目を輝かせる生徒さんたちを前に、「100%出来て当たり前。120%出来て満足してもらえる仕事。でも、お客様の『ありがとう』はなにものにも代えがたい」と仕事の厳しさも喜びも語れる樋口さん。夢を叶えるために学び働く努力を続けてきたからこそであろう。 お客様からも仲間からも信頼を得て仕事に携わるその姿は、幸せなウェディングカップルだけでなく、新たにウェディング業界に携わる後輩たちや活躍の場をも生み出し、確実に“次”を創り出している。
~アンジェパティオのご紹介~

  東京・渋谷にあるウェディングレストラン。「おじいちゃんおばあちゃんになったとき、孫に『こんな結婚式だったよ』って言えたら素敵じゃないですか?」をコンセプトに、 一生に一日、たった一度しかない結婚式を作り上げています。併設のチャペル『サン・アニエーゼ教会』で挙式もできます。

お問い合わせ:
〒150-0036 東京都渋谷区南平台町12-11 TEL:03-3476-7712
http://www.angepatio.com/
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~ウェディング業界で働くうえで大切なこと~
  ドーモ株式会社 吉田章一郎副支配人にインタビュー
wedding-cake-407170_640.jpg  Q.樋口さんに会われたとき、どんな印象を持たれましたか?
 非常に印象的なんですよ。応募時、年齢も決して若いとは言えない30歳過ぎ、既婚、会社を辞めてヒューマンアカデミーで勉強。その意欲はすごいと思いましたね会ってみると非常に誠実な人。仕事でもそのままです。さらに、言ったことは確実に実行します。同じミスをしない。本当にすごいですよ。ウェディングプランナーは今後、「マネジメント」「新店の運営責任者」「コンサルティング」などとキャリアアップしていきますが、そういった視点で面接しても、樋口さんはいい人材でしたね。

Q.ウェディングプランナーにとって大事なことは何でしょうか?
 ウェディングプランナーは「やり直しのきかない1日をお預かりする仕事」です。「自分がお客様だったらどうなのか?」「お客様は何を望んでいらっしゃるのか」「何を感じていらっしゃるのか」などと考え感じ続けることが大切です。「どれだけお客様の立場に立つことができるか」ということですね。
 
Q.人を採用する際は、どんな点を重視していらっしゃいますか?
 ウェディングプランナーを採用する際に一番大切にしていることは「絶対にウェディングプランナーになりたい」という気持ちがあるかどうかです。やり直しがききませんから、お客様と同じ気持ちを持つくらいの気持ちで関わっていかないと、お客様に満足していただくことはできません。一生に一度の最高の日のためにワクワクしていらっしゃるお客様に満足していただくためには、ある意味「自分を犠牲にできる」ことが必要です。残業しろとか24時間働けという意味では勿論ありませんよ(笑)。お客様の立場になりきる努力を続けることが大事という意味です。「絶対にウェディングプランナーになりたい」という強い思いがないと、そうはなれないと思うんですよね。
 
Q.ヒューマンアカデミーで学んだ人は、どんな点がいいと思われますか?
 ヒューマンアカデミー㈱の修了生の方を面接させていただいたことはありますが、共通しているのは「ウェディングプランナーになりたい」という強い気持ちがあるという点です。受講料を払ってまでウェディングプランナーになるために勉強しているからでしょうね。学ぶ意欲や学ぶ姿勢はほかの方と違いますね。
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ウェディングプランナー:
  挙式、披露宴の企画から当日の運営までを行うのがウェディングプランナー。新郎新婦とは事前に何度も打ち合わせを重ね、お二人の希望はもちろん、人柄や馴れ初めを把握し、2人にあった結婚式を作っていく。厚生労働省が発表した『2013年人口動態統計月報年計(概数)の結果』によると、婚姻件数は66万1,000組と戦後最小となる一方、株式会社リクルートマーケティングパートナーズが発表した『結婚トレンド調査2013』によると、「招待客1人あたりの挙式、披露宴・披露パーティ費用」や「招待客1人あたりの料理+飲み物の費用」はこの7年で最高額となり、結婚式への期待やこだわりは高まり、ウェディングプランナーの仕事はますます重要になってきています。
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