男性ネイリストとして「好き」を
追求し続けてきた私の「自分らしい瞬間」

男性ネイリストとして「好き」を<br>追求し続けてきた私の「自分らしい瞬間」

ダッシングディバインターナショナル株式会社
サロン事業部 茗荷谷店店長

佐藤雅俊

埼玉県出身。高校卒業後、美容専門学校でネイル、メイク、エステを学ぶ。卒業後は大宮のデパート内にあるネイルサロンに約1年半勤務し、その後は東京丸の内や上野のサロンに約5年半勤務、店長を務める。2015年にダッシングディバインターナショナルに入社。アトレ吉祥寺店、東京ドームシティ ラクーア店、汐留シティセンター店、ひばりが丘パルコ店などを経て、現在は茗荷谷店で店長を務めている。

スイッチON/OFFを通して「自分らしい瞬間」とは

凝り始めると止まらない性分。好きなことをしている瞬間が、最高に自分らしいと感じる

私は幼い頃から、可愛いものやキレイなもの、キラキラしたものが大好きでした。手先の細かな作業や、自分で工夫してオリジナルなものを創ることも大好きで、小学生のときには、ミニ四駆のボディーにカラースプレーを吹きかけたりして世界に1つの車を創ることに熱中していました。

ネイルに出合ったのは、中学生のとき。自分で爪を磨いたりマニキュアを塗ったりして楽しんでいました。色やデザインのバリエーションが無限で、自分の技術やセンスを磨き、オリジナル性をとことん追求できるのが、ネイルの魅力。凝り始めると止まらない性分の私に、ぴったりでした。「将来はネイリストになりたい」と高校時代に決意し、美容専門学校へ進学しました。当時、ネイリスト志望の男性はほとんどおらず、専門学校のネイルクラスでも、サロンに勤務してからもずっと、周囲は女性ばかり。けれども「黒一点」だからこそ、お客様に男性目線からアドバイスができるなど、自分らしさが活かせると感じています。

店頭に並ぶ佐藤さんのオリジナルデザインネイル

DASHING DIVAは、大手で技術研修もしっかりしていて、ニューヨーク発祥のネイルサロンならではのセンスと凝ったデザイン(アート)が魅力。技術力アップのための転職を考えていた私にぴったりの環境だったので、入社しました。入社後は都内の複数の店舗を経験しましたが、店舗によって客層が異なり、お客様の好みや目的に応じたネイルを提案し、さまざまなデザインを施術できるのが面白いです。施術したネイルを目の前でお客様に喜んでいただける瞬間が一番やりがいがあり、自分自身も嬉しくてモチベーションが上がり、技術が上達するとますます楽しくなる……。ネイリストは追求しがいがあり、楽しくて終わりのない仕事。私にとって、まさに天職だと思います。

スイッチONの自分

お店のエプロンを身につけた瞬間、「ネイルアーティスト・佐藤雅俊」のスイッチが入る

私にとってスイッチがONになる瞬間は、エプロンを着たとき。お店の看板(代表)になるので、気持ちも切り替わります。閉店してエプロンを外すまでは、「ネイルアーティスト・佐藤雅俊」でいます。エプロンを着けている間は、姿勢や身のこなし、表情、口調も、普段とは違います。施術をしている間、お客様にリラックスして楽しく過ごしていただきたい。そして完成したネイルを見て、喜んでいただきたい。そんな気持ちで1人ひとりのお客様と向き合っています。

スイッチOFFの自分

1人きりのドライブやライブ鑑賞でスイッチOFFとエネルギーチャージ

スイッチがOFFになる瞬間は、車の運転をしているとき。愛車は、オリジナル仕様にカスタムしたHondaのN-BOX。1人きりの空間で、好きな音楽を聴きながらリラックスしてドライブしていると、すごくリフレッシュできます。

スイッチOFFと自分のモチベーションアップの両方を兼ねているのが、好きなアーティストのライブに行くこと。ロックのライブからアイドルのコンサートまで、いろんなタイプのライブに行きますが、毎回、行ってよかったと感動します。「自分も、サロンに来たお客様に『来てよかった』と思っていただけるように頑張ろう」と、パワーをもらっています。

そのほか、仲間と予定が合うときは、休日にサッカーやフットサルをしています。小・中・高校時代は陸上部で、走るのも得意。実は、手先よりも足先の方が器用なんです(笑)。

手先よりも足先の方が器用だという陸上部時代の佐藤さん

これからの「なりたい自分」

ネイリスト認定講師の資格取得が目標。「挑戦を楽しむ」ことを続けていきたい。

「まずはやってみる。最初からできなくて当たり前、とにかく明るく楽しむ」が、私のテーマ。現在は、ネイリスト技能検定1級の試験に向けて勉強中です。そして、将来的にはネイル資格の中でも最難関の「ネイリスト認定講師」の取得を目指しています。私はこれまで、仕事でもプライベートでも「決めたことはできるまで絶対あきらめない」をモットーに、難しいことにもコツコツ粘り強く取り組んできました。ネイリスト認定講師の資格も、必ず取ります。

将来も現場でやっていくか指導者になるかなど選択肢はいろいろありますが、具体的にはまだ決めていません。まずは資格を取り、「挑戦を楽しむ」ことを第一に進んでいきたいと思っています。

そして男性でもネイリストを目指そうと思ってもらえるよう自分自身が活躍し見本となっていきたいです。

※2023年11月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。