日本語学校の学務責任者として学校運営に携わる
中国人の私の「自分らしい瞬間」

日本語学校の学務責任者として学校運営に携わる<br>中国人の私の「自分らしい瞬間」

ヒューマンアカデミー日本語学校東京校
学務責任者

金アンキ

中国・上海で生まれ、日本のアニメやファッションをきっかけに日本に興味を持ち、大学で日本語を専攻。その後日本へ留学し、大学院で日本語教育専攻修士課程を修了。日本語学校で約2年間、日本語講師と学校業務全般を経験後、2016年にヒューマンアカデミー日本語学校へ入社。2018年より産休育休を取得し、2020年6月に復職。2021年から学務責任者を務めている。

スイッチON/OFFを通して「自分らしい瞬間」とは

自分の知識や経験が人の役に立ったとき、喜びとともに「自分らしい瞬間だな」と感じる

私は大学と大学院で日本語・日本語教育を専攻し、日本語教育業界で働きたいと憧れていました。最初は、大学院で学んだ知識を生かして自分と同じ留学生の役に立ちたいと思い、日本語学校に就職。そこは学生150名程度の小規模な学校で、日本語講師のほか、学生募集や学務など学校業務全般に携わりましたが、もっと大規模な学校でキャリアアップを図りたいと考え、業界トップクラスのヒューマンアカデミー日本語学校に転職。以来、学務業務に専念して、中国担当から全国籍の学生対応を担当することになり、現在は東京校の学務責任者として学校運営業務全般を担当しています。

私が思う「自分らしい瞬間」は、留学生や職場の同僚・後輩たちの役に立てているとき。「外国人で時短勤務をしている私が、学務責任者として適任なのだろうか」と悩みつつも、東京校の学務と教務の業務を回してきました。後輩や同僚から相談を受けた際、私の提案や助言に対して「なるほど!」「勉強になりました!」などと言ってもらえたとき、「人の役に立ててよかった」という喜びを感じます。

スイッチONの自分

大変なことや難しいことに直面したとき「私がやらねば!」とスイッチが入る

困難な問題が生じたときや、やらなければいけないことがたくさんあるとき、自分の中のスイッチがONになります。学務の業務は、学生のサポート全般。入学手続きから、学生の在籍管理、生活上の困りごと相談、入管業務(在留資格更新等に関する書類作成)まで、多岐にわたります。どう対応すればよいか、後輩や同僚から相談されることも多いのですが、私は職場では一番の古株で、さまざまなケースを経験しているので、自分の知識や経験を基にアドバイスができますし、一緒に最善策を考えることもできます。また、大変なことや難しいことに直面したときほど、「なんとかせねば!」と気持ちが燃えますね。

仕事で私が大切にしているのは、「目の前にいる人を大事にして、相談を受けたときは真摯に向き合うこと」と、「限られた時間内で優先順位をつけて業務をすること」の2つ。いまは朝9時から午後4時までの時短勤務で、娘の幼稚園お迎えのために4時25分の電車に乗るのがマストです。残業ができないので、勤務時間中に効率よく多くの仕事をこなせるよう、毎日がんばっています。

スイッチOFFの自分

毎朝、娘の髪にふれてヘアアレンジを工夫する時間が、最高に楽しい

毎朝、5歳になる娘のリクエストに応じてヘアアレンジをしているときが、私にとってスイッチがOFFになる瞬間。娘が通っている幼稚園は制服なので、髪型や靴下くらいしか、おしゃれの余地がありません。最初は趣味で始めたのですが、どんどんエスカレートして、幼稚園の先生から「お母さんは美容師ですか?」と聞かれるほど、凝ったアレンジに。

リクエストに応えて様々なヘアスタイルに挑戦。最新のハロウィーンアレンジも。

夫から「幼稚園児全員分のヘアアクセサリーをもっているんじゃない?」と言われるほど、いろんなヘアゴムやヘアアクセサリーをコレクションしています。「今日は白雪姫になりたい」「ピカチュウになりたい」といった娘のリクエストにどう応えるか、いろいろ考えながら工夫するのが楽しいです。

これからの「なりたい自分」

同僚や後輩にとって頼れる存在であり、娘からは「ママみたいになりたい」と言われる女性でありたい

仕事面での私の目標は、同僚や後輩にとって頼れる存在として、ヒューマンアカデミー日本語学校東京校を、いま以上に働きやすい環境にしていくこと。プライベートでの目標は、娘から「大きくなったらママみたいに仕事と生活が両立できる『働く女性』になりたい」と言われるようになることです。娘には、働きながら家庭を持つ女性、社会にとって貢献できる人になってほしいと願っています。仕事をがんばり楽しみながら家庭と両立させている私自身の姿を見せることで、娘から「ママみたいになりたい」と思ってもらえるようになれたらいいなと思っています。

※2023年10月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。