幼少時から抱いていた“人のためになりたい”という思いを、
保育の現場で実現した「自分らしい瞬間」

幼少時から抱いていた“人のためになりたい”という思いを、<br>保育の現場で実現した「自分らしい瞬間」

ヒューマンスターチャイルド株式会社 施設運営課

渡部勇眞さん

大学では工学部で人間工学を専攻したが、4年時に保育士を志し、卒業後に保育専門学校へ入学。専門学校を卒業した2020年4月にヒューマンスターチャイルド株式会社に入社。保育士として2年間勤務した後、本部の施設運営課に異動。横浜・川崎エリアの保育所6園の運営サポートに携わっている。

スイッチON/OFFを通して「自分らしい瞬間」とは

保育士不足や待機児童問題のニュースを見て「人のために動いてみたい」と思い、保育の道へ

大学4年生となった初日、教授の体調不良で所属していた研究室の解散が決まったんです。別の研究室に入りましたが、自分のやりたいことができなくなり、「この先どうしよう?」と目標を見失っていたとき、偶然テレビで保育士の不足や待機児童問題のニュースを目にしたのです。そのとき、なぜか自分の中で「保育士」という選択肢が自然に浮かびました。当時、親戚に子どもが生まれて子どもを身近に感じていたこともありますが、世の中の困りごとに自分が役に立てるかもしれないと思い、保育の世界に魅力を感じました。

そこからスッと気持ちが切り替わり、保育士になるための専門学校を探すなど、新たな夢に向かって行動を始めました。ヒューマンスターチャイルドは、木のぬくもりや太陽の光など、子どもたちが心地よく過ごせる空間づくりに力を入れていて、大学で人間工学や環境デザインを学んだ僕の目から見ても理想的な保育環境だったので、入社を決めました。

日々の仕事の中で「自分らしい」と感じる瞬間は、どうしたら喜んでもらえるかを考えて動くときですね。僕の現在の仕事は、園運営のサポート。担当する保育所を訪問するときは、午前中はスタッフと一緒に保育に入り、園児たちの様子や保育内容を確認。午後は施設長やスタッフと話をしたり、相談を受けたりします。保育の現場経験を経て、次は施設長のサポートや、保育の現場のために貢献できることが何かないかと思い本部へ異動しました。

今の仕事は、園運営のトップである施設長のサポートをしていくことが「縁の下の力持ち」という感じがして、自分に合っていると思います。「自分の仕事の行きつく先には子どもたちの笑顔がある」と思うと、より一層頑張れる気がします。未来ある子どもたちの成長と共に、自分も成長する瞬間にやりがいを感じています。

母によると僕は幼稚園の頃、「将来、何になりたい?」と聞かれて「人のためになりたい」と答えていたそうです。幼い頃から、その気持ちは変わっていません。「人のためになる」ことを体現できる現在の仕事と環境に、すごく満足しています。

スイッチONの自分

ユニフォームのエプロンを着けると、言葉遣いも気持ちも「スイッチON」の自分に変わる

僕にとってスイッチがONになる瞬間は、ユニフォームのエプロンを着た瞬間。初めてエプロンを着たときは「似合ってないな~」と気恥ずかしかったのですが、いまでは着た瞬間にやさしく明るい気持ちになれます。言葉遣いや身のこなしも変わるし、表情もやわらかくなる。気持ちを切り替える「魔法の服」だと思っています。

担当保育所の巡回の際には保育着に着替えて実際の保育にも参加

スイッチOFFの自分

天気のいい休日に、憧れのバイクに乗って風を感じているときが、僕にとって最高の時間

小学4年生のときにスズキの大型バイク『隼(ハヤブサ)』を見て以来、ずっと憧れていました。これまで4台ほど中型バイクを乗り継いできましたが、就職したとき、仕事を頑張る理由づくりとして、ついに憧れの隼を手に入れました。長年の夢がようやく叶った瞬間でした。実際に乗ってみると、パワーがすごいし、マフラーから出る排気音も最高。晴れた休日に、横浜八景島の海辺の道や、東京ディズニーランドの外周などお気に入りのコースを、風を感じながらバイクで走るのが、僕にとってスイッチが完全OFFになる最高の時間です。

これからの「なりたい自分」

いつも心に余裕があり、困っている人を助けられる自分でありたい

今後の目標は、まず仕事面では「縁の下の力持ち」として、もっと力を発揮できるようになること。保育現場の先生方がもっと働きやすい職場環境やシステムづくりに取り組んでいきたいと思っています。先生方がいつも明るい気持ちで子どもたちと接することができるような園にするために、運営面でどんなサポートができるかを幅広い視点から考えていきたいです。

僕が思う「なりたい自分」は、いつも心に余裕があり、困っている人や手助けが必要な人に、さっと手を差し伸べてあげられる人。もともと世話焼きで、困っている人を見ると放っておけないタイプなんです。サポートした人の笑顔を見ると、それだけで嬉しい。バイクを好きになったのも、子どもの頃、仮面ライダーなどのヒーローに憧れていたのが理由の1つかもしれません。仕事でもプライベートでも、人の助けになる人になれたらいいなと思っています。

渡部さんが出演した『SWITCH-自分らしくあるために-』はBS-TBS公式YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。

https://youtu.be/p-vWDj6HBO8

※2023年6月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・役職等は取材時のものとなります。