【スポーツ】バスケに夢中になれる場所を。スクール運営で、子どもたちの才能を伸ばしたい
~これが私の挑戦

【スポーツ】バスケに夢中になれる場所を。スクール運営で、子どもたちの才能を伸ばしたい<br>~これが私の挑戦

ヒューマンプランニング株式会社 
スクール営業部 ジュニアマネージャー

澤井 伸男(Nobuo Sawai)

2015年ヒューマンアカデミー株式会社に入社。全日制専門スクールのバスケットボールカレッジ担当として、学生に対する入学案内や進路相談の経験を積む。その後、ヒューマンプランニングへ。バスケットボールスクール、チアダンススクールの運営・指導に従事。自身も小学生から大学生までバスケに打ち込み、ヒューマンアカデミーが運営するバスケットボールカレッジに所属していた経験を持つ。

私が取り組むSDGs

  • 3すべての人に健康と福祉を

    目標3

    すべての人に健康と福祉を

  • 4質の高い教育をみんなに

    目標4

    質の高い教育をみんなに

向き合う社会課題

2005年、ヒューマンプランニングが運営するプロバスケットボールチームとして『大阪エヴェッサ』が立ち上がり、それと同時に小学生から高校生までを対象としたバスケットボールスクールの運営がスタートしました。その背景にあったのは、大阪エリアにおいて子どもたちの身近にスクールがなかったことです。ゼロではありませんでしたが、選択できるほどではなかった。たとえば、もしコーチとの相性が合わなければ、それ以上の選択肢がなく、バスケそのものを辞める判断になってしまう現状がありました。また、中学生・高校生の場合、一般的に部活でバスケを学びますが、必ずしも顧問の先生がバスケ経験者とは限らない。子どもたちの才能を開花させるような、高いレベルでの技術指導が難しい問題があったのです。

私自身のことでいえば、小学生の頃からバスケ中心の生活を送ってきました。プロに憧れ、毎日本気でバスケに向き合う中で、多くのことを学んだと感じています。それは自分の人生にとってなくてはならない貴重な経験です。だからこそ、一人でも多くの子どもたちにバスケの魅力を伝えていきたい。バスケを通じて“子どもたちの成長”を支援していきたいと思っています。

解決に向けた取り組み

現在は『大阪エヴェッサ』に紐づく形で、バスケットボールスクール、そしてチアダンススクールの運営を行なっています。大きな特徴は育成プログラムに基づいたスクールの運営です。まずはバスケの楽しさに触れるバスケットボールスクールから始まり、本格的にバスケを学びたい場合は、選抜チームへ。そして、トップにはプロチーム『大阪エヴェッサ』を据えているので、スクール生は常に上を見ながら練習に励むことができます。これは、チアダンススクールも同様。『大阪エヴェッサ』のダンスチームがあるので、ホームゲームでチームの応援を行うようなプロを目指せるのです。

また、より多くの子どもたちにバスケを普及したい、スポーツを通して成長してもらいたいという思いから、「キャラバン活動」も実施しています。これは、大阪市と連携し、小学校の体育でバスケの授業を担当するもの。初めてバスケに触れる子どもたちも多いので、“バスケって、楽しい!”と思ってもらえるような授業に取り組んでいます。本格的なドリブル、流れるようなシュートをやって見せると、子どもたちから大きな歓声があがって、授業は大盛り上がりです。目を輝かせてバスケを楽しむ子どもたちを見ていると、こちらまで嬉しい気持ちになってしまいます。

確かな手応え、見えてきた成果

現在バスケットボール・チアダンススクールの開催場所は、大阪を中心に40箇所以上。生徒数は、約2000名となりました。これだけの子どもたちから支持されるようになった事実は、大きな成果だと感じています。生徒の中には、このコーチにもっと教わりたいと、電車を乗り継いで通われることもあるほど。週4回通われる生徒さんもいらっしゃいます。

そして同時に、私たちはコーチの育成にも力を注いでいます。スクール運営において、何より大切にしているのは、子どもたちの“楽しい”を育む姿勢。褒めるタイミング、声のかけ方などを“子どもの成長につながる向き合い方”について学ぶ時間を設けています。こういった積み重ねが、生徒からの支持につながっていると感じていますね。

キャラバン活動については、大阪市から「バスケの授業がとても人気なので、もっと増やせませんか?」とありがたい声をいただきます。子どもたちからも「絶対に試合を見に行きます」「バスケ、習いたいです」と言われる機会も多く、これは本当に嬉しいです。

私が目指す未来

スクールを運営する中で、たくさんの“子どもたちの成長”を目にします。それは技術的な話だけではなくて、精神的な面においてもです。たとえば入部してきたばかりの頃は、自分優先だったとしても、学年の低い仲間が入部するとガラリと意識が変わります。練習に付きあってあげたり、一緒に片づけを手伝ったり…自然にフォローしている姿を目の当たりにすると、スポーツから学ぶことの多さを実感します。

私もバスケを経験し、人生が豊かになりました。たくさんの仲間に助けられ、本当に苦しい時にかけてもらった言葉を今でも鮮明に覚えています。仲間と切磋琢磨し共に助け合う、大きな目標に向かって精一杯努力する…スポーツを通じて、一人でも多くの子どもたちにそんな経験を積んでもらいたいと願っています。

※2022年1月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・役職等は取材時のものです。