1年間の日本留学が自分の人生を決定づけた。<br>多くの経験と学びを得て自己成長する場として日本は最高の環境。
My Life

1年間の日本留学が自分の人生を決定づけた。
多くの経験と学びを得て自己成長する場として日本は最高の環境。

ヒューマングローバルタレント株式会社
メディア営業部採用コンサルティング(RPO)課 採用コンサルタント

サーキンジ・ファーリ 

トルコ出身。日本が大好きな母の影響で、日本への親近感を育む。高校では英語を学び、大学は日本語を専攻。2014年、大学2年時に交換留学生として1年間、新潟県で暮らす。交換留学から戻った大学4年時にはトルコで事業を行う日系企業で通訳のアルバイトを経験。2017年6月に大学を卒業し、日本での就職を目指して短期滞在ビザで来日。大手家電量販店に就職し、その後、別の企業で約2年間営業職を経験した後、人材紹介会社に転職し、キャリアコンサルタントを務める。2023年ヒューマングローバルタレント株式会社に入社。採用コンサルタントとして、グローバル人材とクライアント企業をつなぐ橋渡しを行っている。

「なりたい自分像」と日本

留学で出会った日本の大学生にカルチャーショックを受け、
日本で暮らせば自分がもっと成長できると感じた

母が日本を大好きで、子どもの頃から日本への興味と親近感はありました。大学で日本語を専攻したのは、習得が難しい言語にチャレンジしたいという思いと、トルコを訪れる日本人観光客のツアーガイドになりたいという夢があったからです。

ところが大学2年生の時、交換留学生として日本で1年間生活し、人生観が変わりました。トルコの大学生は割合のんびりしているのですが、日本の大学生は学業だけでなくアルバイト、サークル活動、遊びと、いろいろなことをしている。毎日が充実していて無駄な時間がない生活で、日本人のような大学生活を送れば、多くの経験と学びを得て、もっと自分が成長できると思いました。彼らを見習い、留学中は空手部で極真空手に挑戦したり、他の学生や当時住んでいた地域の人たちと交友関係を広げたりと、いろいろなチャレンジをして充実した留学生活を送りました。

片耳の耳たぶをつまんだ後、机をコツコツと何度かたたくトルコのジェスチャーも披露

また、日本での生活は、いい意味で海外にいる感じではなく、まるで地元にいるように安心して暮らせました。治安がよく、人々もフレンドリーで外国人にも差別なく接してくれる。行きつけの喫茶店や居酒屋で、仲良くなった常連客の人たちと話しながら日本語の会話力を鍛えました。留学期間が終わり帰国する時、「ずっと日本に住めたら幸せになれる」と思い、日本在住の夢を持ちました。交換留学期間を終え、トルコの大学に戻ってからは、日本語を磨いて夢の実現に近づくために、日系企業で通訳のアルバイトをしました。

卒業後、日本での就職を目指して短期滞在ビザで来日し、就職活動を行いました。就活に関する知識もコネもなく、最初の1ヵ月間は暗中模索でしたが、キャリアフェアや会社説明会に参加して何とか就活を進め、ビザが切れる直前に日本企業から内定をいただき、日本で暮らす夢を実現することができました。

実際に日本の企業で働くということ

日本企業のやり方や考え方に戸惑いもあったが、
キャリアを重ねるうちに自分のやりたいことが見えてきた

日本でのキャリアが始まった当初は、日本企業のやり方や考え方に慣れるまで苦労しました。もちろん、すべての企業がそうではありませんが、日本企業は新しい意見をあまり歓迎せず、日本のやり方・会社のやり方や上司の意見に従うことを求められる空気が強いと私は感じました。ただ、日本流の仕事のやり方とうまく折り合いをつけながら営業職のキャリアを積むうちに、自分自身の方向性が見えてきました。自身の強みであるコミュニケーション力と、日本企業で就職し働いてきた経験のすべてを活かせる仕事として、外国人やグローバル人材と企業の橋渡しをする採用コンサルタントが、自分にとっての適職だと思いました。

ヒューマングローバルタレントを転職先に選んだ理由は、グローバル人材の転職・人材紹介を数多く手がけている点と、日本企業には珍しくオープンマインドな社風が感じられたこと。横川プレジデントに直接「御社に興味があります」とメールでアプローチして、採用試験を受けました。クライアント企業と求職者のニーズを理解して双方の課題を解決できるように考え行動する現在の仕事は、結果が出るたびに幸せとやりがいを感じています。

これからの「なりたい自分」とは?

仕事でもプライベートでも「人をサポートすること」を実践し、
周囲から信頼され頼られる人になりたい

私は人をサポートすることが好きで、周りの人が何かで困っていたら、すぐに手助けして解決したくなる性格です。仕事でもプライベートでも、この「人をサポートすること」を幅広くできるようになりたいです。仕事でいえば、クライアント企業と求職者の見えていないニーズや課題までをもくみ取り、双方にとって本当にベストなマッチングを実現したい。「サーキンジならやってくれる」と、周りから信頼され頼られる人間になりたいです。現在7年間の社会経験があるので、2~3年後にはマネージャークラスにキャリアアップすることが目標です。そのためには、もっと知識と経験を積み、きちんと成果を出せる動きをして、一歩ずつ成長していきたい。ヒューマングループには、“SELFing”という考え方で個人と組織の成長を具体的にサポートする環境が整っているので、そうした環境も活かしながら今後のキャリアプランを現実的に進めていたいと思っています。

交換留学生の時に取り組んだ極真空手。日本の学生を見習って様々なチャレンジを
自国のことも大切。サッカーの試合があると時差で朝4時の試合でも友達と会って観戦
日本が大好きな母が日本へ旅行に。言葉の壁を越えて日本人と会話する母に感銘を受ける
奥様と着物を着て日本文化も楽しむ
インドネシアでの結婚式。日本でもやってみたい
自分の意見が形になる職場で活躍していきたい

※2024年7月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。