日本語を学ぶ場から、人生を紡ぐ場へ。<br>自分の成長と共に日本での生活が必然に変化していった
My Life

日本語を学ぶ場から、人生を紡ぐ場へ。
自分の成長と共に日本での生活が必然に変化していった

ヒューマンアカデミー株式会社 国際教育事業部
ヒューマンアカデミー日本語学校 東京校

崔 昕(さい きん)

中国・西安市出身。中学時代に日本のアニメに魅了され、大学で日本語を専攻。大学3年時に約10ヶ月間、交換留学生として長崎大学で学び、卒業後の2013年10月に研究生として再び来日。翌年4月に大学院へ進学し、教育学を専攻。2016年4月、ヒューマンアカデミー株式会社に新卒入社。ヒューマンアカデミー日本語学校東京校中国本科にて留学生の募集、申請業務、学生対応に携わる。2022年6月より産休・育休に入り、2023年4月に復帰。進学塾の責任者となる。

「なりたい自分像」と日本

「流暢で美しい日本語を話せるようになりたい」という夢が、日本への扉に

中学生の時に日本のアニメ文化が好きになり、特に声優の演技に魅了されました。アニメのセリフや日本の歌を聞いて単語を覚え、大学では日本語を専攻することに。「流暢で美しい日本語を話せるようになりたい」と思い、日本留学を選びました。
実際に生活してみると、日本は便利で治安が良く、いろいろな面でルールがしっかりと整備されており、秩序ある社会。留学生に対してもとても親切で、温かい。このような環境は、自分に合っているなと感じました。「もっと長く日本で生活したい」という思いが強まり、後に結婚することになる中国人留学生の恋人と一緒に、日本での就職を目指しました。

就職活動を始めた当初は、自分はどんな仕事をしたいのか、何ができるのか迷い、さまざまな業界の説明会に参加し、面接を受けました。その中で見えてきたのが、「誰かをサポートしたい」という思い。特に、自分と同じように異国で頑張っている留学生のために何かをしたいという思いが強くなり、日本語学校がその思いを実現できる場所だと感じ、ヒューマンアカデミーに入社を決めました。現在は、日本語の勉強と併せて、日本の大学や大学院への進学を目指すための進学塾の責任者として学生対応、留学申請、進学サポートなど、さまざまな面で学生をサポートしています。

実際に日本の企業で働く・暮らしていくということ

出産も日本で。充実した保障やサポートに安心して子育てができる環境と
留学生をサポートする仕事にやりがいを実感

「日本語を話せるようになりたい」という思いが、私にとって最初の夢の扉。その扉を開けると次は日本への留学、就職、結婚と出産、と自分が成長するにつれて自然な流れで日本での生活が長くなっていきました。日本では、社会保障制度や企業の福利厚生がより充実しており、安心して仕事や子育てができる環境だと感じています。

旅行が好きな崔さんにとって、海外旅行へ行きやすいのも日本のメリット

一番苦労したのは、新人の頃。社会人としての経験や業界知識が不足していたためミスや失敗も多く、また日本企業の常識やルールを把握することも重なり仕事に追われる日々が続きました。ただ、幸いなことに職場には頼りになる様々な国の先輩たちがいて、先輩方の仕事のやり方を見習いながら吸収し、徐々に自分なりのノウハウを見つけ、自己成長につなげました。

仕事のやりがいを実感するのは、学生の困りごとを解決できたり、留学の夢を実現するサポートができた時。1年前から進学塾の業務を任されるようになり、自分としては新たなチャレンジと捉えています。今の目標は、塾の営業・運営・進学実績の改善に力を入れ、後輩社員へのサポートも行いながら、学生と保護者に信頼していただける塾にすることです。経験や知識もまだ学ぶべきことがたくさんあるので、自身の学びを続けながら積極的にチームを牽引し、一緒によりよい塾を作っていきたいと考えています。

これからの「なりたい自分」とは?

常によく学び、新しいことに挑戦する姿勢を大切に
母親として子どもの見本となる存在になりたい

心を豊かに保ち、学び続ける自分でありたい。そして子どもの見本となる存在になりたいと思っています。子どもが誕生してからは、人生が新しい段階に入り、親としてどのように子どもを育てるかを考えるようになりました。子どもには良い資質を持って欲しいけれども、そのためにはまず自分が手本を示さなければいけません。常によく学び、よく思考し、新しいことにもチャレンジして成長し続ける母親になりたいです。本が好きな子に育って欲しいので、まず自分が本を読む姿を見せたりと、小さなことから実践しています。
また、仕事や家庭でストレスを感じる時にも心の余裕を持てるよう、心身を整える方法を見つけたいと思っています。好きなことに集中し、気持ちをリフレッシュしたりリラックスできる時間を持つことで、バランスの取れた生活を送りたいですね。

故郷は中国古代の諸王朝の都であった西安。
日本に興味を持つきっかけとなったアニメ。
母国から持ってきたアニメを模写したスケッチブックは今でも大切に。
一から手作りする郷土料理であるビャンビャン麺。
日本を感じる国内旅行へもでかけている。
お子さんも一緒の初旅行。
家族でこれからもたくさんの旅へ。
これからも仕事も子育ても成長しつづけたい。

※2024年6月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・部署名等は取材時のものとなります。