ヒューマンタッチ国内の人材市場動向数値（建設業界編）５月

建設業界の転職支援と人材育成のヒューマンタッチ　５月まとめ

ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けアウトソーシング事業などを行うヒューマンタッチ株式会社は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた『ヒューマンタッチ総研～Monthly Report　2017年5月』を発表しました。建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。

ダイジェスト

■民営有料職業紹介事業所での建築・土木・測量技術者の常用求人数、新規求職申込件数は増加傾向

平成29年3月31日に公表された、厚生労働省の「職業紹介事業報告書」（平成27 年度報告）の結果から、民営有料職業紹介事業所における建築・土木・測量技術者の就職動向をまとめると図表①となる。民営有料職業紹介事業所での建築・土木・測量技術者の常用就職件数は5,266件となり、前年度の6,235件の84.5％のレベルに落ち込んだ。ただし、常用求人数は94,734件で前年比127.4％、新規求職申込件数は68,506件で前年比106.9％といずれも増加しており、民営有料職業紹介事業所の利用は広まっていることが分かる。厳しい人材不足の状況が続く中で、求人条件と求職者ニーズのマッチングが進まないことが、民営有料職業紹介事業所での就職件数が減少した大きな要因だと考えられる。

■ハローワークでは、就職件数だけでなく新規求職者数も減少傾向が続く

次にハローワークにおける建築・土木・測量技術者の就職動向を見ると図表②となる。

就職件数は、平成26年度の14,968件から平成28年度には12,356件にまで減少している（対平成26年度比82.5％）。

新規求職者数についても減少傾向が続き、平成26年度の37,641人から、平成28年度には31,538人（対平成26年度比83.8％）にまで減少している。

これらのデータからは、建築・土木・測量技術者として転職を希望する人のハローワーク離れが続いていることが分かる。今後、人材不足の状況が継続する中で、建築・土木・測量技術者確保のために、マッチングスキルの優れた民営職業紹介事業所を利用する企業がさらに増加しそうである。

【図表①　民営有料職業紹介事業所における建築・土木・測量技術者の就職動向】