ヒューマンタッチ

ヒューマンタッチ 国内の人材市場動向数値 (建設業界編) 1月

建設業界の転職支援と人材育成のヒューマンタッチ 発表

ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けアウトソーシング事業などを行うヒューマンタッチ株式会社は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2016年1月』 を発表しました。
建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。
 
 
ダイジェスト
1.建設業界のトピックス
◆2016年も、引き続き 建設技術者・技能工への人材需要は堅調だと予測され、人手不足の更なる深刻化が懸念される
20160112_HT_MonthlyReport_01.jpg
2015年12月25日に発表された厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、建設技術者の有効求人倍率は4.46倍(前年同月比プラス0.17ポイント)と6カ月連続の上昇となり、深刻な人手不足の状況が続いている。このようなトレンドは、2016年も続きそうである。

2017年4月の消費税増税を前にした住宅の駆け込み需要の影響で、2016年9月までに住宅の受注が集中することが予想されることから、住宅各メーカーにおける建設技術者や技能工への求人は増加すると考えられる。

東日本大震災の復興事業や2020年の東京オリンピック開催に伴うインフラ整備も、引き続き 推進される見込み。また、政府の建設投資の動向については、2015年度の公共事業費は、補正予算額が3,885億6,000万円とほぼ横ばい、2016年度予算案の公共事業費も、前年度ほぼ横ばいの5兆9,700億円となっていることから、インフラ整備などの土木分野についても、建設技術者や建設技能工への人材需要は堅調に推移すると考えられる。
 
◆建設業のワークスタイル改革の元年に!
このような厳しい雇用環境の中で、優秀な人材を確保するためには、労働環境の整備(給与アップ、休日増加、残業削減、作業環境の改善など)が必須だが、それと同時に、ワークスタイルの大きな変革を推進することが、中長期的に重要になると考えられる。

具体的には、人工知能やロボット技術を活用した建設現場の労働環境の改革や、3次元設計技術やクラウド・コンピューティングと連携したタブレット端末などの活用が推進されることにより、建設業のワークスタイルが、よりスマートなものに変革され、若者や女性にとっても魅力的な業界になることが期待される。

特に、ICTを活用した生産性の向上は、ワークスタイル変革のキーポイントであり、建築分野のBIM (Building Information Modeling)、土木分野のCIM (Construction Information Modeling)の推進を担っていく人材のニーズが高まるのではないかと考えられる。3次元データを駆使した情報化施工やCIMの活用を推進してきた国土交通省は、来年度からこれらを統合して、建設現場の生産性を向上させるため、「i-Construction(アイ・コンストラクション)」という取り組みを始める。政策的にも、建設業のワークスタイル変革は後押しされそうだ。
20160112_HT_MonthlyReport_02.jpg
 
 
2.建設業界の最新雇用関連データ (2015年12月25日公表)
(1) 建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
◆建設業の就業者数は508万人(前年同月比98.4%)、雇用者数は413万人(同97.6%)と、いずれも前年を下回る
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>
20160112_HT_MonthlyReport_03.jpg
出典:総務省「労働力調査」より作成
 
◆建設業の新規求人数は54,797人(前年同月比103.0%)となり、15か月ぶりに前年同月を上回った
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
20160112_HT_MonthlyReport_04.jpg
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
(2) 建設技術職の雇用動向
◆建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は4.46倍(前年同月比+0.19ポイント)と、6カ月連続で上昇
◆充足率は、前年同月比2.7ポイントの低下で4.5%に落ち込み、企業にとって人材確保が困難な状況が続いている
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
20160112_HT_MonthlyReport_05.jpg
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)>
20160112_HT_MonthlyReport_06.jpg
 
(3) 建設技能工の雇用動向
◆建設・採掘の職業の有効求人倍率は3.45倍(前年同月比+0.18ポイント)と、7カ月連続で上昇
◆充足率は、前年同月比1.6ポイントの低下で12.5%となり、企業にとって人材確保が困難な状況が続いている
 
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
20160112_HT_MonthlyReport_07.jpg
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

<建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)>
20160112_HT_MonthlyReport_08.jpg
 
 
【本レポートの全文はこちらから】
ヒューマンタッチ総研 Monthly Report (2016年1月) 
ヒューマンタッチ㈱は、クライアントをはじめとした各種企業のよりよい人材獲得につながる資料提供を目的に、公的なデータを集計してまとめた当レポートを、毎月発表しています。
 
 
ヒューマンタッチ株式会社 会社概要 ———————
●代表者 :代表取締役 髙本 和幸
●所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビル1F
●資本金:1億円

 
 
<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンタッチ株式会社 ヒューマンタッチ総研担当
TEL:03-6846-9050 
Mail:ht@athuman.com
 
<このリリースに関するお問い合わせ>
ヒューマングループ 広報担当:原まで
TEL:03-6388-0108
FAX:03-6846-1220
E-mail: kouhou@athuman.com