ヒューマンライフケア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:瀬戸口 信也、以下「当社」)は、2026年9月より、全国81事業所のデイサービス(通所介護施設)において、株式会社第一興商(以下「第一興商」)の業務用通信カラオケ機器「FREE DAM LIFE(フリーダムライフ)」を活用した、独自の体操プログラムを開始します。
当社専任の作業療法士(OT)が監修した、日めくり形式の運動リスト「31個の生活動作につながる運動暦」と、「FREE DAM LIFE」に搭載された運動・認知・口腔・歌唱などの豊富なコンテンツを組み合わせ、「起き上がり」「歩行」「立ち上がり」「開栓・開封」など、日常生活に必要な動作につながる運動を、映像や音楽に合わせて楽しみながら行います。
当社は本プログラムを通じ、ご利用者様の身体機能・生活機能の維持・向上をサポートするとともに、デイサービスにおける機能訓練の質の向上と、スタッフがご利用者様一人ひとりの状態をより丁寧に見守れる環境づくりをめざします。
■導入の背景――日常生活動作を維持し、「自宅で暮らし続けたい」を支える
内閣府の発表によると、自分に介護が必要になった場合に自宅での介護を希望する人は73.5%にのぼります(※1)。一方、厚生労働省の資料では、介護が必要になった主な原因として認知症や脳血管疾患(脳卒中)に加え、高齢による衰弱や骨折・転倒、関節疾患が上位を占めています。特に要支援者や要介護1・2では高齢による衰弱や骨折・転倒などが多く、厚生労働省もフレイル対策の重要性を示しています(※2)。
当社では1999年の介護事業開始以来、デイサービスをはじめとした在宅介護サービスを全国で展開してきました。その中で、ご利用者様が住み慣れたご自宅で暮らし続けるためには、「物をつかむ・ふたを開ける」といった日常生活に直結する動作を意識した機能訓練を継続することが重要だと考えています。
また、当社のデイサービスでは約9割の事業所で看護職員が機能訓練指導員を兼任しています。これは厚生労働省の資料(※3)が示す「機能訓練指導員の65.6%を看護職員が占める」という割合を上回っており、機能訓練の質をさらに高めていくことが課題となっています。現場からも「状態に応じた個別の働きかけを充実させたい」「スタッフ数が限られる時間帯でも安全に取り組める小集団体操がほしい」といった声が挙がっていました。
そこで当社では専任の作業療法士(OT)の知見を生かし、「起き上がる・立つ・歩く・物をつかむ・ふたを開ける」といった日常生活動作に着目した独自の運動プログラムを開発。第一興商が展開する「DKエルダーシステム」の音楽・映像コンテンツと組み合わせることで、「楽しく続けられ、日常生活動作の維持・向上を通じて、在宅生活の安定的な継続を支える」新たな体操プログラムを構築しました。
■「31個の生活動作」×音楽・映像――毎日違うテーマで楽しく継続
本プログラムでは、当社専任OTが監修したA5サイズの日めくり形式のイラスト付き冊子「31個の生活動作につながる運動暦(うんどうこよみ)」をご利用者様に配布します。毎月1日から31日まで、日ごとに異なる生活動作をテーマに設定。年間を通じ、毎日継続して取り組める仕組みとしています。
<主な特徴>
① 31種類の「生活動作」をテーマに設定
「起き上がり」「歩行」「立ち上がり」「開栓・開封」など、日常生活で必要となる全31種類の動作をテーマに、それぞれにつながる運動を実施します。運動の目的が伝わりやすいプログラムにすることで、運動の継続につなげます。
② 第一興商「FREE DAM LIFE」のコンテンツと組み合わせて実施
冊子による運動に、「FREE DAM LIFE」が搭載する運動・認知・口腔・歌唱などのコンテンツを組み合わせます。映像を見ながら身体を動かしたり、音楽に合わせて運動したりすることで、より時間をかけて楽しみながらプログラムに取り組めます。
③ 身体だけでなく、手指・認知機能にもアプローチ
冊子には、運動に加えて手指を使う「ぬりえ記録欄」を設置。毎日の運動を記録する楽しみを加えながら、身体機能だけでなく認知機能にも働きかけます。また音楽を運動後のクールダウンにも活用し、「運動」「認知」「楽しさ」を組み合わせた時間を提供します。
④ スタッフが「進行」から「見守り」へ
「FREE DAM LIFE」のコンテンツをセッティングした後は、映像や音楽に合わせてプログラムを進行できます。スタッフが体操の進行にかかりきりになるのではなく、ご利用者様の動きや表情、体調などの変化を確認する「見守り」により注力できる環境をつくることで、安全性とケアの質の向上につなげます。
■第一興商「FREE DAM LIFE」とは
「FREE DAM LIFE」は、高齢者向けの機能訓練やレクリエーション、健康づくりをサポートする「DKエルダーシステム」専用の業務用通信カラオケ機器です。運動、認知、口腔、歌唱など、生活機能の維持・向上や健康づくりを支援する多彩なコンテンツを搭載しているほか、13万曲を超えるカラオケ楽曲を利用できます。また「おまかせレク」機能では、運動・認知・口腔・歌唱から目的に合わせたプログラムを自動生成・再生でき、介護スタッフの準備・進行負担の軽減にもつなげられます。
第一興商が2001年から展開する「DKエルダーシステム」は2026年3月末現在、民間介護施設や自治体関連施設など29,000カ所を超える福祉関連施設等に導入されています。
●第一興商「FREE DAM LIFE」
https://www.dkkaraoke.co.jp/business/karaoke_service/products/freedam_life/
■なぜ「DAM」なのか――OT監修の運動を「続けられる時間」に
今回、第一興商の「FREE DAM LIFE」を採用した理由の一つが、当社が独自に設定した31種類の生活動作テーマと、多彩なコンテンツとの親和性です。冊子だけでも運動は可能ですが、映像や音楽を組み合わせることで、同じテーマでもさまざまなアプローチが可能になります。
さらに、デイサービスにとって「運動をすること」だけでなく、「楽しいから参加したくなる」「明日も続けたくなる」という環境づくりも重要です。当社が介護現場で培ってきたノウハウとOTの専門性、第一興商が培ってきた「うたと音楽」のコンテンツを掛け合わせることで、ご利用者様の毎日の暮らしにつながる、新しい機能訓練の形をめざします。
■今後の展望
2026年9月から全国81事業所のデイサービスで展開を順次開始し、ご利用者様の身体機能・生活機能の維持・向上や心理面への効果、現場スタッフの業務への影響などを検証します。その結果をもとにプログラム内容のブラッシュアップを進めるとともに、当社が運営するグループホーム(認知症対応型共同生活介護施設)や、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護など、他の介護サービスへの展開についても検討してまいります。
当社は今後も、介護の専門性とテクノロジー、外部企業が持つコンテンツやノウハウを積極的に組み合わせることで、ご利用者様の「住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けたい」という思いを支える介護サービスの実現をめざします。
※1 出典:内閣府「平成30年版高齢社会白書」 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_2.html
※2 出典:厚生労働省「第3回 一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会」 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001427520.pdf
※3 出典:厚生労働省「平成27年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査 (平成27年度調査)」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001537524.pdf
本件に関するお問い合わせ
ヒューマンライフケア株式会社
担当 篠塚
TEL: 03-6846-0223
FAX:03-6846-1217
E-mail:hlc@athuman.com
ヒューマングループに関するお問い合わせ
ヒューマングループ 広報担当 若林
E-mail:kouhou@athuman.com