ヒューマンタッチ

ヒューマンタッチ 国内の人材市場動向数値 (建設業界編) 2月

建設業界の転職支援と人材育成のヒューマンタッチ 発表

ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けアウトソーシング事業などを行うヒューマンタッチ株式会社は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2016年2月』 を発表しました。
建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。
 
 
ダイジェスト
1.建設業界のトピックス
◆建設技術人材の需給関係は東北と北陸で厳しく、近畿と九州で比較的緩やか
建設技術者(建築・土木・測量技術者/常用・含むパート)の有効求人倍率は2012年2.32倍、2013年3.40倍、2014年3.67倍と、年々上昇している。このような有効求人倍率上昇の地域別の特徴を見るために、2013年と2014年の地域別の有効求人倍率を示すと図表1となり、地域によって大きな違いが見られる。

<図表1 地域別の建設技術者の有効求人倍率の変化>

20160218_HR_souken_01.jpg
                      出典:厚生労働省「職業安定業務統計」より作成
 
 
2014年において最も有効求人倍率が高いのは北陸エリアの4.94倍、次いで、東北エリアの4.72倍となっている。北陸エリアにおいては北陸新幹線特需による工事、東北エリアにおいては復興関連の工事を背景に人材の需給関係が厳しくなったと考えられる。一方、最も有効求人倍率が低いのは九州エリアの2.71倍、次いで、近畿エリアの3.02倍となっており、これら2つの地域では比較的人材の需給関係が緩やかである。このような地域毎の有効求人倍率の傾向は2013年と2014年でほぼ変わっておらず、建設技術人材の需給関係は東北と北陸で厳しく、近畿と九州で比較的緩やかな傾向が続いている。
次に、有効求人倍率の上昇率を見ると、北海道が2013年の3.50倍から2014年には4.28倍(+0.78ポイント)と最も大幅な上昇となっている。次いで、中国が2013年の3.71倍から2014年には4.20倍(+0.49ポイント)となっており、北海道と中国で人材不足の状況がより厳しくなっている。一方、四国地方では2013年の3.61倍から2014年には3.44倍(▲0.17ポイント)となり、全エリアで唯一低下している。
このように、建設技術者の需給関係は全体として厳しい中でも、エリアによる差異も大きいことに注意しなければならない。
 
 
2.建設業界の最新雇用関連データ (2016年1月29日公表)
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
◆建設業の就業者数は494万人(前年同月比98.2%)、雇用者数は403万人(同97.6%)といずれも前年を下回る
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>
20160218_HR_souken_02.jpg
                      出典:総務省「労働力調査」より作成 
 
◆建設業の新規求人数は52,776人(前年同月比104.5%)となり、2か月連続で前年同月を上回った
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
20160218_HR_souken_03.jpg
                      出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
 
(2)建設技術職の雇用動向
◆建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は4.66倍(前年同月比+0.35ポイント)と7カ月連続で上昇
◆新規求人数、有効求人数ともに前年同月を上回り、企業の採用意欲は上がっている。
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
20160218_HR_souken_04.jpg
                       出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比 (常用・除くパート)>
20160218_HR_souken_05.jpg
 
 
(3)建設技能工の雇用動向
◆建設・採掘の職業の有効求人倍率は3.42倍(前年同月比+0.18ポイント)と8カ月連続で上昇
◆充足率は前年同月比1.3ポイントの低下で11.5%となり、企業にとって人材確保が困難な状況が続いている
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
20160218_HR_souken_06.jpg
                      出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比 (常用・除くパート)>
20160218_HR_souken_07.jpg
 
 
【本レポートの全文はこちらから】
ヒューマンタッチ総研 Monthly Report (2016年2月) 
http://human-touch.jp/news/ht_soken/m_Report201602.pdf
ヒューマンタッチ㈱は、クライアントをはじめとした各種企業のよりよい人材獲得につながる資料提供を目的に、公的なデータを集計してまとめた当レポートを、毎月発表しています。
 
 
 
ヒューマンタッチ 会社概要———————————
●代表者 : 代表取締役 髙本 和幸
●所在地 : 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビル1F
●資本金 : 1億円
 
 
<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンタッチ株式会社 ヒューマンタッチ総研担当
TEL : 03-6846-9050
Mail : ht@athuman.com
 
<このリリースに関するお問い合わせ>
ヒューマングループ  広報担当:原まで
TEL : 03-6388-0108
FAX : 03-6846-1220
E-mail :  kouhou@athuman.com