総合学園ヒューマンアカデミー横浜校デザインカレッジ グラフィックデザイン専攻2年の松村あゆみさんが、「RHYTHM時計デザインアワード2019」(主催:リズム時計工業株式会社)の文字盤デザイン部門にて、1155作品の中から「RHYTHM大賞」(1名)を受賞しました。10月7日(月)にリズム時計工業本社にて開催された表彰式では、松村さんがデザインした掛時計も贈呈されました。
松村さんは、2019年8月の横浜市会ポスターデザイン公募での優秀賞入選に続く表彰となります。
「RHYTHM時計デザインアワード2019」は、2020年に創業70周年を迎える時計メーカー、リズム時計工業株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役社長:平田博美氏)が、時計の新たな歴史を刻むことを目的に今年初開催したデザインアワードです。主にデザイナーが商品化を目指す「プロダクト部門」と、一般の方も応募できる「文字盤デザイン部門」の2部門で募集が行なわれました。
今回松村さんが応募した文字盤デザイン部門のテーマは、『あなたのRHYTHM(リズム)』。松村さんの作品「指揮」は、2拍子・3拍子などの指揮棒の軌跡を重ね合わせたデザインで、5歳から80歳代まで総数1155点の応募の中から大賞を受賞するに至りました。
10月7日(月)に開催された文字盤デザイン部門の表彰式では、松村さんが受賞した大賞や入選など全11作品の表彰が行なわれ、審査員を務めた中西元男氏(PAOSグループ代表、桑沢デザイン研究所客員教授等)が総評や受賞理由などを述べました。
▲リズム時計工業の平田社長より、表彰状と自身デザインの掛時計を授与される松村さん(右)
中西氏は松村さんの受賞理由について、
「応募作品のクオリティも非常に高く、随分迷いながら受賞作品を決めていった経緯があるが、大賞の松村さんの作品『指揮』は最も印象に残った。昔から”優れた建築は音楽だ”と言われているが、この作品も音を感じさせるものであり、かつ独自性も素晴らしかった。この作品を大賞に選ぶことに迷いはなかった」と語りました。
▲大賞作品「指揮」の掛時計を手に、審査委員の中西氏(左)と松村さん
松村さんは作品制作時のポイントについて、次のように述べました。
「音楽に馴染みがあるわけではない私が、”リズム”と聞いた瞬間に思い浮かんだのは”指揮棒”でした。小学校低学年の頃、小学校で全校児童の合唱の指揮をしたことを鮮明に覚えており、これを時計の文字盤で表現できないかと考えました。
指揮には2拍子、3拍子、4拍子・・・と様々ありますが、例えば2拍子は2時の起点に、4拍子は4時の起点に、・・・というように、文字盤の数字と関連付けました。また、指揮棒で描かれる指揮の形の太さを変えることで、リズム、そして強弱を表現できるよう工夫を重ねました。
文字盤の色は黒をベースに、指揮の形を原色で描くことで、視認性の良さを考慮。しっかりと”時計としての役割”を果たせるようにデザインしました。時計をご覧になる方が、ダイナミックさを感じ取っていただけたら嬉しいです」
表彰式で自らデザインした現物の掛時計を手にした松村さんは、
「感慨深く、とても嬉しい。次年度も総合学園ヒューマンアカデミーの研究生として、さらに学びに磨きをかけたい」とこれからの抱負を語りました。
今後もヒューマンアカデミーは実践的な授業を通じて、しっかりとその目的やニーズを捉えた上で、様々な職種の企業課題や商業デザイン等に挑戦できる人材を育成してまいります。
総合学園ヒューマンアカデミー横浜校
https://ha.athuman.com/yokohama/
総合学園ヒューマンアカデミー デザインカレッジ
https://ha.athuman.com/design/
「RHYTHM時計デザインアワード2019」公式ホームページ
https://compe.japandesign.ne.jp/rhythm-award