ヒューマンライフケア
多摩グループホーム副施設長
仲村翔純
高校2年のとき、父の実家に帰省した際に曾祖母が通っていたデイサービスを見学し、初めて介護の現場をみる。その後の帰省の際も曾祖母のお世話をして「ありがとう」と言われて嬉しかったのと、母が「介護の仕事は資格もあるし、いいのでは」と背中を押してくれたこともあり、介護の道に進むことを決意。大学では福祉を学び、2016年、ヒューマンライフケア株式会社に新卒入社。多摩グループホームに配属となり、2021年7月から副施設長を務めている。

「なりたい自分」をつくる5ルール
高校時代に曾祖母を介護して感謝された経験がきっかけで、介護職を志した仲村翔純さん。「笑顔とこころ いつでも人が真ん中」という理念が、自分の理想の介護にぴったりだったヒューマンライフケアに入社し、現在は多摩グループホームの副施設長を務めています。心が通い合う笑顔の介護を実現するために、彼女が日々の仕事と生活で大切にしている5つのルールがあります。
① 観察力を身につける
介護職員は、ご利用者様のサポートをしながら、体調面や精神面の変化がないかを常に観察しなければなりません。ちょっとした変化に早く気が付けば、病気等の早期発見にもつながりますし、すぐにケア方法を変えることもできます。
日頃の業務では1つのことに集中するのではなく、常に周囲の様子にも目を配るようにしています。転倒リスクの高いご利用者様が歩いているのを見かけたら一緒に歩いたり、食事中もご利用者様がむせたり、食事が喉に詰まりそうになったりしていないかを見ながら一緒に食べています。ご利用者様が健康で元気にいられるように、観察力はとても大事だと思います。
② 1日1回笑わせる
ネットで見た情報ですが、笑うことは認知症予防や免疫力アップにもつながるそうです。また、テレビのバラエティー番組に出ている高齢者の方を見ると、必ず笑っているなと感じます。なので、私が働くグループホームも、ご利用者様の笑顔があふれるホームにしたいと思っています。レクレーションやおしゃべりなどをして、ご利用者様を1日1回は笑わせるように心がけています。
③ 四季を感じてもらう
施設に入ると体調や天気等で毎日外に出られるわけではなく、認知症の方だと季節が分かりづらくなってしまいます。そこで、ホーム内の飾りつけや季節にちなんだ行事などで、ご利用者様になるべく四季を感じてもらえるように工夫しています。
例えば、ホームの近くに桜の木があるので、満開になったら一緒に見に行って写真を撮ったり、12月にはクリスマスツリーを一緒に飾りつけして、皆さんが毎日見える場所に飾ったり。その季節ごとの楽しみをご利用者様に提供できるようにしています。
④ ストレス発散
人と関わる仕事なのでストレスは避けて通れませんし、ずっとストレスを溜めていると精神的にも辛いので、いろいろな方法で発散をしています。
1つ目は、5歳から続けているヒップホップダンス。夜勤などがあるため毎週は通えませんが、行ける日にはレッスンに行き、踊ってストレスを発散しています。レッスンは1回1時間15分くらい。50代の生徒さんもいる大人向けクラスで、夏には発表会も開催しました。音楽に合わせて体を動かすことに集中していると、いろいろなことを忘れることができ、踊り終わると気持ちも体もスッキリします。
2つ目は、仲のいい友達と遊んだり、仲良くなった職場の先輩や後輩と一緒にお酒を飲みに行ったりすること。気の置けない仲間と楽しく過ごす時間は、ストレス発散になると同時に元気をもらえます。
ダンスシューズと練習着。
⑤ よく寝ること
夜勤が月に5~6回あるので、自宅で毎日ゆっくり眠れるわけではありません。ですから、誰にも邪魔されない休みの日は、たっぷり寝ています。私は寝るのが大好きですし、嫌なことがあっても一晩眠れば忘れるタイプ。介護現場は体力が必要な仕事なので、仕事に影響が出ないように、しっかり睡眠を取ることが大事だと思っています。
今後の展望
私は入社してから現在まで、多摩グループホームでしか働いたことがありません。1つの現場しか知らないため、他のスタッフに比べて介護知識や経験のバリエーションが少なく、レクリエーション等でわからないことがまだまだたくさんあります。ですから、他の拠点での良いところを学ぶ機会があればいいなと思っています。他の拠点の良いところも取り入れて、多摩グループを今よりもっといい施設にしていきたいです。
※2022年11月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。肩書き・役職等は取材時のものとなります。