ヒューマンタッチ

ヒューマンタッチ総研 国内の人材市場動向数値 (建設業界編)4月

 ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:髙本和幸、以下「ヒューマンタッチ」)が運営するヒューマンタッチ総研は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2020年4月』 を発表しました。建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。
今月のトピック
■建設技術者の有効求人倍率が4年8カ月ぶりに前年同月を下回る

 2020年2月の建設技術者の有効求人倍率は前年同期比0.13ポイント減の6.65倍となり、実に4年8カ月ぶりに前年同月を下回りました。有効求人倍率の前年同月比増減を長期時系列で見ると、2015年6月(前年同月比0.03ポイント増)以降連続して前年同月を上回り、16年10月、12月には同1.03ポイント増と大幅な上昇になりましたが、20年1月には同0.04ポイント増と上昇幅は一気に小さくなっていました(図表①)。また、有効求人倍率の推移を見ると、19年12月に過去最高の7.50倍に達した後、20年1月は6.86倍、2月は6.65倍と2カ月連続で低下しています(図表②)。年々ひっ迫してきた建設技術者の需給ギャップはここにきて踊り場を迎え、今後については、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、徐々に緩和されていくのではないかと考えられます。

【図表① 建設技術者の有効求人倍率の前年同月比増減の推移(単位:ポイント)】

【図表② 建設技術者の有効求人倍率の推移(単位:倍)】

出典:図表①②ともに厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」より作成

建設業界の最新雇用関連データ(2020年3月31日総務省・厚生労働省公表)
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

◆建設業の就業者数は503万人(前年同月比101.4%)、雇用者数は411万人(同102.8%)となり共に増加した。
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>

出典:総務省「労働力調査」より作成

◆公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は64,012人(同88.3%)と前月に続き大幅に減少した。
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

(2)建設技術職の雇用動向
◆ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は、4年8カ月ぶりに前年同月比で低下に転じ、6.65倍(前年同月比0.13ポイント減)となった。
◆有効求人数は前年同月比95.2%、新規求人数は同89.6%となり、ともに2カ月連続で前年を下回り、建設業各社の求人意欲は低下傾向であるとみられる。

<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>

<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート)>

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

(3)建設技能工の雇用動向
◆ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月と同水準の5.46倍となり、継続的な上昇傾向に歯止めがかかった。
◆有効求人数は前年同月比92.1%、新規求人数は同88.7%となり、ともに2カ月連続で前年を下回り、建設業各社の求人意欲は低下傾向であるとみられる。

<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>

<建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)>

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

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ヒューマンタッチ総研 Monthly Report (2020年4月)  
https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/report/202004.php
ヒューマンタッチ株式会社は、クライアントをはじめとした各種企業のよりよい人材獲得につながる資料提供を目的に、公的なデータを集計してまとめた当レポートを、毎月発表しています。

ヒューマンタッチ株式会社 会社概要 ——————————
●代表者:代表取締役 髙本 和幸
●所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1F
●資本金:1億円
●コーポレートサイトURL:https://human-touch.jp/
●ヒューマンタッチ総研サイトURL:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/