ヒューマンタッチ

ヒューマンタッチ 国内の人材市場動向数値 (建設業界編) 3月

建設業界の転職支援と人材育成のヒューマンタッチ 発表

ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けアウトソーシング事業などを行うヒューマンタッチ株式会社は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2016年3月』 を発表しました。
建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめています。

ダイジェスト
1.建設業界のトピックス

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◆建設技術者数は2年連続の増加で32万人となる
厚生労働省の労働力調査2015年平均の結果から、建設業の職種別就業者数の推移を見ると、深刻な人材不足が続く建設技術者については2年連続の増加で32万人(前年比4万人の増加)となった。建設技術者の2015年平均の有効求人倍率は4.07倍(厚生労働省の一般職業紹介状況より)と厳しい需給環境が続いていたが、建設業各社が積極的な採用戦略を展開して人材を獲得したようである。一方、同じく深刻な人手不足に悩む技能工・建設作業者等は2012年の340万人から減少傾向が続き、2015年には322万人(前年比8万人の減少)となり、まだまだ厳しい状況が続いている。
 
◆建設技術者の獲得競争は依然として厳しい
このように就業者数が増加している建設技術者であるが、雇用関連指標の最新の数値を見ると依然として人材の不足感は高く、厳しい採用環境が続いていると考えられる。厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると2016年1月の建設技術者の有効求人倍率は4.58倍と依然として高水準である。また、同じく厚生労働省の「労働経済動向調査」によると、2015年11月の建設技術者の労働者過不足判断DI(*)は53ポイントと大幅な不足超過となっており、依然として人材不足が深刻な状況であることが分かる。
今後も建設業各社においては、建設技術者の採用活動を積極的に推進することが必須となりそうである。
(*)労働者過不足判断DI:労働者数について、「不足(やや不足、おおいに不足)」と回答した事業所の割合から「過剰(やや過剰、おおいに過剰)」と回答した事業所の割合を差し引いた値
 
<図表1 職種別の建設業就業者数の推移>
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                         出典:厚生労働省「労働力調査」より作成
 
2.建設業界の最新雇用関連データ (2016年3月1日公表)
(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数
◆建設業の就業者数は472万人(前年同月比96.5%)、雇用者数は382万人(同95.5%)といずれも前年を下回る
<建設業の就業者数と雇用者数の推移>
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                         出典:総務省「労働力調査」より作成 
 
◆建設業の新規求人数は64,418人(前年同月比99.5%)となり、前年を若干下回った
<建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)>
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                      出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
(2)建設技術職の雇用動向
◆建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は4.58倍(前年同月比0.4ポイント上昇)と8カ月連続で前年同月を上回る
◆充足率は4.8%と非常に低い水準であり、人材不足は依然として深刻
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
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                       出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
<建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比 (常用・除くパート)>
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(3)建設技能工の雇用動向
◆建設・採掘の職業の有効求人倍率は3.25倍(前年同月比0.18ポイント上昇)と9カ月連続で前年同月を上回る
◆充足率は前年同月比1.0ポイントの低下で9.0%となり、人材不足は依然として深刻
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)>
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                      出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成
 
<建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比 (常用・除くパート)>
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ヒューマンタッチ総研 Monthly Report (2016年3月)
ヒューマンタッチ㈱は、クライアントをはじめとした各種企業のよりよい人材獲得につながる資料提供を目的に、公的なデータを集計してまとめた当レポートを、毎月発表しています。
 
 
ヒューマンタッチ株式会社 会社概要 ———————
●代表者 :代表取締役 髙本 和幸
●所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビル1F
●資本金:1億円
 
 
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