MBAを取得して、一番の感想は「経営に答えなどない」ということでした。
社会に出て数年が経ち、会社の中でも様々な仕事や役割が求められるポジションになるにつれ、改めて自己流ではなく、体系的にビジネスを学び直したいと思ったこと、またビジネス上で接したこれまでの自分にはないMBAホルダーの発想に興味を持ったことがMBA取得を考えた動機です。更にその時は、単純にMBAに学べば、何かビジネスの正解のようなものが得られ、会社で、社会で生きる『今後の指標』になると思ったのも事実です。
実践的な経験をストップさせて、2年間を学習のみに絞られてしまうのは、この変化の激しい社会の状況では逆にデメリットなのではないかと考えていた時に知ったのがこのプログラムです。実際に、仕事をしながらのプログラムですから、正直進めるのは大変なのですが、仕事をしているときに、ふとここで学んだことがベースとなり、様々な考え方で業務に向き合えるという『実業とのシナジー』を体感できることは想定以上のリターンであると感じます。
MBAで学ぼうと考えた3年前は、そこに何か会社で生きるための『明確な答え』があると単純に考えていました。しかし、実際に学び、そして学位を取得してみての一番の感想は、“答えなどない!”ということです。知識の幅を広げ、議論を深める程、様々な道がすべて正解であるということが解ったという、何とも皮肉なものでした。しかし、今はこのスタンスが極めて重要であると思っています。万策に正解はないのだから、大局的に自分で考え、自分で指し示す勇気、更にはそれらを見る鑑定眼が育成されたと思っています。